カンパニー

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本棚登録 : 414
レビュー : 99
著者 :
しずくさん    読み終わった 

「君、バレエ団に出向しない?」人生の第二幕は、戦力外通告とともに始まった。妻子に逃げられた47歳総務課長。選手に電撃引退された女性トレーナー。製薬会社のリストラ候補二人に課された使命は、世界的プリンシパルの高野が踊る冠公演「白鳥の湖」を成功させること。しかし、高野の故障、配役変更、チケットの売れ行き不振と続々問題が。


タイトルが『カンパニー』なのに、表紙に描かれたイラストの男性は踊っている? ミスマッチな装丁と思っていた。文字通り訳すとカンパニーは会社、しかしカンパニーはバレエ団という意味合いだった。
なるほどそういうことか。
少女時代にたくさんのバレエ漫画を読んだ。日本全体が貧しい暮らしでやっとテレビが普及した時代に、ヒロインは洋館に住み憧れた。想像力の最も働かない部門に胸躍らせながら読んだものだ。最初に読んだのは「りぼん」に連載されていた『マキの口笛』。
しかし、そういう華やかな世界とは様相の違う当世のバレエ団。
リストラ寸前の青柳やトレーナーの由衣にはそれなりについていけても、プリンシパルの高野が醸す天上人のような雰囲気には最後までついていけなかった。
故障で競技生活を終えざるえなかった由衣は王者の才能を問い続けていた。その由衣に、高野が言う。「王者の才能って生まれながらの身体能力や適性以前に必要な才能がある。夢中になれること、好きになれること!」
どれほど才能に恵まれていても、自分のしていることが好きにならなければ王にはなれないと語った。
このセリフには納得させられるが定石のような気もする。他に登場する登場人物たちも元妻をはじめ私的にはかみ合わなかった。
宝塚で上演されているらしい。

レビュー投稿日
2018年8月12日
読了日
2018年8月12日
本棚登録日
2018年8月12日
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