海と毒薬 (講談社文庫 え 1-1)

著者 :
  • 講談社 (1971年7月1日発売)
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感想 : 51

三葛館一般 913.6||E

第二次世界大戦末期、九州大学付属病院で米軍捕虜に対して行われた生体解剖実験という実際の事件をモチーフにした、遠藤周作による小説。終始重苦しい空気で張り詰めているものの、ストーリーに引き込まれながら一気に読み進みます。
登場人物達の気だるさや虚脱感、諦観や嫉妬にさいなまれた内面や葛藤、医師や看護婦同士の勢力争い、物語を通じての海の描写がとても印象的で読み応えがあります。
「人をなぜ殺してはいけないのか?」「もしも自分が彼らの立場であったらどういう行動を取るのか?」・・・人間の倫理・道徳・良心について問いかける名著だと思います。
                              (かき)

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読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: 第72回展示図書「大学生に読んでほしい名著」
感想投稿日 : 2016年6月29日
本棚登録日 : 2016年6月28日

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