父南方熊楠を語る (1981年)

著者 :
制作 : 南方文枝 
  • 日本エディタースクール出版部
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感想 : 1

三葛館一般 289.1||MI

本書は南方熊楠の長女、南方文枝さんが語る回想と、南方熊楠が力を入れていた神社合祀令反対運動の資料について、紹介と解説が載せられています。神社合祀令は明治39年に出され、1町村1社にまとまとめることを軸に多くの神社が滅却されました。熊野古道の王子社も多くが合祀される結果となりました。その合祀令に自然保護や風俗・精神の観点から猛然と反対をしたのが南方熊楠になります。本書を読むと、彼の活動が現在の和歌山県の自然環境を守ってきたことや、彼の神社合祀令への反対という熱意がとても伝わってきます。また最初の回想録では彼の破天荒かつ無邪気な性格が家族の視点から語られており、南方熊楠の人となりがよくわかってとても面白いです。
                              (うめ)

和医大図書館ではココ → http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=29379

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: 第80回展示図書「南方熊楠について知る」
感想投稿日 : 2015年11月2日
本棚登録日 : 2009年10月15日

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