関西小劇場を観る上で一回は訪れるであろうシアトリカル應典院のコンセプトが分かる一冊。空飛ぶ!観劇部!のスペドラの回での紹介をきっかけとして購入。
紹介にもあったように演劇の話は最小限で、場づくりをどうするか、仏教が社会にどうか関わるかが中心に論じられている。
ただ場所貸し、小屋貸しをするのではなく、どうお寺として関わっていくかの試行錯誤が垣間見える。
本業で関わっている図書館でもlibrary as place という考え方が重要になりつつある。途中からは図書館の側での取り組みと何が違うのかを考えながら読み進めた。特に生きる上での悩みや死生観の共有という取り組みは僧侶の存在があるからこそ上手くいくのか、そこはこの事例が應典院だっただけで、他でも上手くいく素地があるのかはこれまで得られなかった視点であり、今後も引き続き考えていければと思う。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2017年4月3日
- 読了日 : 2017年4月3日
- 本棚登録日 : 2017年4月3日
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