人間らしさ 文明、宗教、科学から考える (1) (角川新書)

  • KADOKAWA (2015年8月6日発売)
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感想 : 5

 この本は東工大と慶應大学の合同ゼミで2年連続して慶應の女子学生から「東工大生は人間味がない」「こんなに人間に興味がない人たちとは驚いた」と指摘されたというイタい話から始まっている。東工大生は他の人たちからどのように見られがちなのか。ぜひその部分だけでも読んでほしい。しかしいったい「人間らしさ」とは何だろうか。この本では生殖医学などの先端科学、現代社会のシステム化、そして宗教にも触れながら論じられていくが、それを読みながら私たちは人間なのに「人間らしさ」について真正面から考えてこなかったことに気づかされるだろう。そして最後には皆さんがこれから体験していく東工大の新しいリベラルアーツ教育のねらいと展望にも触れられている。
(選定年度:2016~)

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: 立志プロジェクト:書評のための課題図書
感想投稿日 : 2016年6月1日
本棚登録日 : 2016年6月1日

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