脅迫電話から始まり母の死と村での毒殺事件。過去に起きた事件を追ううちに見えてくるもの。隠されていたものと知らなかったもの。そういうものが繋がっていく面白さと、その奥にある人の感情の深さ。暗く、重く、冷たく感じるそれぞれの内面に圧倒されてしまう。ミステリーとしての驚きや意外な展開とかもすごいけれどやっぱり人と人との間にある想いみたいなものが中心にあってそれが本当に素晴らしい。冒頭とラストとのつながりと最後の一行に込められたものが読後残り続ける。
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- 感想投稿日 : 2021年6月9日
- 読了日 : 2021年6月9日
- 本棚登録日 : 2021年6月9日
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