重い作品を続けて読んだため、かなり息苦しくなり、気分転換のために読んだ一冊。
京都の上賀茂神社近くにある御薗橋801商店街が、801ちゃんという公式キャラクターの作ったことは知っているため、いったいどんな内容になっているのかと気になりました。
煩悩の塊として生きてきた腐女子の801ちゃんが、三次元の恋をした憧れの君を追いかけ、高校デビューします。
ダイエットの結果、かわいい女の子になりましたが、それでも、時々本性がぽろぽろ出てしまうという設定で、まるで、魔法使いであることを隠して暮らしている、サリーちゃんのようだと思いました。
ガンダムネタが多くて、ちょっとついていけないところもありましたが、戦国Tennisフィギュアなど、いかにもその手の女の子達のハートをわしづかみしそうなアイテムが出てきて、笑えました。
一体どんな意味だろうと今まで不思議に思っていた、「パルプンテ」という言葉が、ドラゴンクエストシリーズに登場する魔法の呪文のひとつと知っただけでも、収穫がありました。
なんだか憎めない801ちゃん。(もしかして、毒々しいのかな)と心配しながら読みましたが、怪しいところもなく、ほのぼのとしていて、楽しかったです。
ただ、腐女子と言う割には、特にひた隠しにしなくてはならない強烈な性癖持ちだとは思えず、普通のかわいい女の子だという気がして、話の流れ的に物足りなさを感じました。
それにしても、中学生で腐女子とは、ちょっと速いデビューすぎやしないかと、心配になりました。
緑のフワフワの、あれが801ちゃんマスコット?
ちょっとリクルートの不動産のsuumoに似ていますね。
- 感想投稿日 : 2010年9月7日
- 読了日 : 2010年9月7日
- 本棚登録日 : 2010年9月7日
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