ゆがんだ闇 (角川ホラー文庫)

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本棚登録 : 370
レビュー : 32
こまさん ホラー、ミステリ   読み終わった 

初読かと思ったら遠い昔に読んでた。
なんとなく覚えてるけど、うわあこれどうなるんだっけと思いながら読むというちょっと不思議な体験。

「生きがい」
ショートショートの見本のような。こういうのは怖さより「うまいね」と感心する読後感。

「ナイトダイビング」
淡々とした作品。オチは想像通り。おもしろい、というかなんか不思議と印象に残っていた話。

「小羊」
ホラーというよりはライトなSF? こういう話けっこう好きです。
私がこの立場だったら、きっと最後は逃げない気がする……。
うーん難しいなあ。

「白い過去」
これたぶん読んだ当時は、すっきりしたラストだと思ってたはずなんだけど。いま読んだら千春に何一つ共感できなくて愕然とした。
いや、あんた何ちょっと被害者面してんだ、と。
自分で選んでそういう人生を歩んで、ちょっと昔を思い出したら旦那が憎くなって、その結末。利用できるだけして嫌になったら捨てるのか。女のいやーな部分を見せられた気がしてまったくすっきりしなかった。

「兆」
出ました小林泰三。相変わらずの小林節です。
安心して読めるきもちわるさ(褒め言葉)。気持ち悪さと、ふとしたはずみににじみ出る可笑しさ。どこまでもついていきたい。

「Gene」
瀬名さんの小説って、あらすじがすごくおもしろそうなのに本文読んで難解な単語が出てきていつも嫌になっちゃう、っていうイメージ。
小説のために知識を使ってるんじゃなくて、知識を披露するツールとして小説を書いているんじゃないかと思ってしまう。
この話はおもしろかった。でも途中のその遺伝子講釈はそこまで必要か?とやっぱり首をひねらざるを得ない。
まあ、あんまり偉そうなことは言えないのですが。

レビュー投稿日
2010年3月6日
読了日
2010年3月6日
本棚登録日
2010年3月6日
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