「ティファニーで朝食を」の原作者、トルーマン・カポーティ。
彼がノンフィクション小説の名作「冷血」を書き上げるまでの6年間に迫った伝記映画。
予告で観たフィリップ・シーモア・ホフマンが
もうあんまりにも奇怪で気になっていたのですが
評判通りの怪演っぷりでした。
物凄く、静かで、手触りの冷たい作品。
無表情で自己愛の激しい天才作家が
猟奇殺人の死刑囚を訊ねては
淡々と狂気を収集していくようなお話なのですが
冒頭の地平線 や 死体の見せ方等
色味を極力抑えた画面が
とても美しかった。
グロテスクでも ホラーでもない。
淡々と、淡々と、ただただ不気味さが広がる1本。
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カテゴリ:
◎洋画
- 感想投稿日 : 2012年5月10日
- 本棚登録日 : 2008年1月24日
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