忘れられた巨人 (ハヤカワepi文庫)

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本棚登録 : 1017
レビュー : 130
制作 : 土屋 政雄 
Liさん  未設定  読み終わった 

今更ながらカズオ・イシグロ作品を初めて読みました!
ファンタジーな世界観が意外でしたが、先が気になってぐんぐん読めました。登場人物などが昔ながらのイギリスファンタジー!という感じで、普段日本の小説しかほとんど読まないので新鮮でした。
最後まで読み終えて、「記憶」について考えさせられます。日々生きていて忘れることや捻じ曲げることで救われている部分は大いにあり、すべてを明確に記憶できてしまったら生きていけないでしょう。また大人になればなるほど記憶の弊害を感じることも増えました。怒りや憎しみの感情はなかなか昇華しないのだなぁと感じます。小説内でも、そのネガティヴな感情・記憶が一個人にとどまらず、引き継がれようとする様子が描かれていました。
しかしだからといって すべてが薄れ忘れられていくことが必ずしも幸せではなく、二度と繰り返したくない歴史、記憶を伝承し繋いでいくことの必要性も感じます。(もちろん素晴らしい幸福な記憶も。)

レビュー投稿日
2018年12月15日
読了日
2018年11月26日
本棚登録日
2018年11月26日
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