数学が社会に出てから、何の役に立つのだろう?と思っていたが、世界の色々なことが数学で説明できるのだと知り、ちょっとびっくり。

数学者の著者が娘に語りかける口調で書かれているので、わかりやすいのかと思いきや、数学の定理などはやはり難しかった。。

2024年4月17日

読書状況 読み終わった [2024年4月16日]
カテゴリ サイエンス

東京藝大の通称"仏さま研究室"を舞台に、各章で研究室所属の修士学生4人それぞれのストーリーを描いている。

小説とはいえ、藝大に"文化財保存学専攻保存修復彫刻研究室"は実在するそうで、学生がいろんな寺社の仏像や、もっといえば仏教への理解や愛着を深めていく姿を読んでいるうちに、こちらも仏像への興味が増していった。
途中、クスッと笑ったり、時にホロッとしたりしながら読了。

それにしても、修了課題が仏像の模刻とは、さすが!
藝大にも仏像にも興味のある自分には楽しめる内容でした。

2024年4月14日

読書状況 読み終わった [2024年4月13日]
カテゴリ 小説

大奥第3巻、ついに春日の局が亡くなり、女将軍家光が誕生する。

家光は有功と相思相愛ながら、二人の間には子ができない故に、他の男性と引き合わされる。
徳川家を絶やさないためと割り切っているとはいえ、あまりに切ない。

2024年4月12日

読書状況 読み終わった [2024年4月11日]
カテゴリ 漫画

大奥第2巻は、3代家光の時代に遡り、男女逆転大奥ができた経緯を描いている。

家光が赤面疱瘡で死去したことがきっかけとなり、徳川家を絶やしてはならぬと、春日の局が亡き家光の身代わりを立てることを決める。
その身代わりが、家光が町の娘を孕まして産まれてきた娘という、想像を遥かに越えた設定には驚くばかり。
あり得ないと思いつつ、つい読み進めてしまう。

2024年4月11日

読書状況 読み終わった [2024年4月9日]
カテゴリ 漫画

若い男子だけが罹患する赤面疱瘡により、男子の数が女子の1/4まで減ってしまったため、男女の役割が逆転した世界が大奥を舞台に描かれている。
TVで見て、意外性が面白かったので、原作を読んでみた。

第1巻は、6代将軍家継が亡くなり7代将軍、吉宗が誕生。質素倹約を謳い、これまでの大奥のしきたりを変えていく様子が心地よい。

それにしても、よしながふみの発想、スゴすぎる。

2024年4月9日

読書状況 読み終わった [2024年4月8日]
カテゴリ 漫画

瀬戸内寂聴さんとさだまさしさんが、東日本大震災の前後に行った対談をまとめた本。

お二人が、普段多くの人が思ってても言えないようなことまで、歯に衣着せずポンポン話されていて、読んでいて心地よかった。時にクスッと笑いがこぼれ、時に涙が滲んだりしつつ、あっという間に読了。

特に寂聴さんは自由奔放すぎる(?)発言もあるが、憎めないのはお人柄ゆえか。表現はともかく、お二人が伝えたかった本質の部分は響くところが大きかった。

2024年4月7日

読書状況 読み終わった [2024年4月7日]
カテゴリ 対談

どの作品も、どこか不穏な空気を感じさせ、読後にモヤモヤが残る。"静かな人生に突然訪れる破調の予感をとらえた美しく不穏な10の流星群"という紹介は言いえて妙だと思った。

2024年4月6日

読書状況 読み終わった [2024年4月6日]
カテゴリ 短編集

高校に迷い込んだ子犬、コーシローが、世話をしてくれる"コーシロー会"の生徒たちを見つめる目線で書かれた物語。自分が犬好きというせいもあるかもしれないが、スゴく響いた。

高校生の切ない恋愛、阪神淡路大震災の被災者のこと、毒親や老人介護などの家庭問題などを取り上げつつ、コーシローがいつも近くで生徒たちの気持ちを読み取り、応援しようとしてくれる様子が描かれている。

犬を高校で飼うことを許可してくれた校長も、美術部顧問の五十嵐先生も、初代コーシロー会のメンバーで先生として八校に戻ってきた優花も、登場する先生たちがみんないい!

そして、最終話では、八校の100周年記念式典、で初代の生徒、優花と光司郎が48才になっての再会。人生は長く、いくつになっても会うべき人とは巡り会えるのかも。

年代ごとに、その時に流行った歌やニュースなどが描かれていて、懐かしい気持ちにもなった。

2024年3月31日

読書状況 読み終わった [2024年3月31日]
カテゴリ 小説

さくらももこさんが、バリで出会った友人、長尾さんとともに、他の気の合いそうな人を巻き込んで結成した"男子会"の話を面白おかしく書いたエッセイ。

メンバーの一人、植田くんにバリで焼きそば屋をやらせればいいとの冗談からスタートし、本当に男子会メンバー+長尾さんの奥さんが現地に行って、場所の交渉をしたりスタッフに作り方を教えたり、さらにはバリでのテロで日本人は渡航禁止区域になったりと、色々な苦労を乗り越えて、ついにオープンする。

大の大人が下らない冗談を1年かけて実現するパワーもスゴいが、そういうことを一緒にできる仲間がいることを羨ましく思った。


2024年3月31日

読書状況 読み終わった [2024年3月30日]
カテゴリ エッセイ

谷川真里さんが全国各地で開催される特色あるマラソン大会を紹介した本。
コースが特徴的な景観とともにイラストで描かれている上、開催時期、参加人数、参加料など詳細な情報つき。
とはいえ、2010年発行のものなので情報が古く(図書館本なので古い・・

2024年3月26日

読書状況 読み終わった [2024年3月25日]

「バッタを倒しにアフリカへ」で、モーリタニアでの研究生活を中心に面白おかしく紹介していた著者が、アフリカに渡る前の研究の様子を、グラフも多目で研究内容を中心に紹介した本。これも十分面白く読めた。

著者のバッタ愛がすごい。だからこそ、研究者にもなるという夢も実現したのだと思うが、昆虫好きの子どもに夢を与えられる本。(子どもにはちょっと難しいだろうが・・)

2024年3月23日

読書状況 読み終わった [2024年3月23日]
カテゴリ サイエンス

いわゆる、おひとりさま女性の「ひとり住まいを楽しむ中で起きるほんの一幕のドラマ」をテーマに6人の女性作家が書き下ろした短編集。

個人的には、レンタル番犬の話を描いた"リクと暮らせば"がよかった。

一方で、女性作家が描いているにも関わらず、夫に先立たれて心細い思いをしたり、親のことを心配しつつも邪険に扱いがちな子どもに対し嫌な気持ちになったり、DVを逃れるためにシングルマザーになっりする話が多く、おひとりさまのイメージはそういうものなのか、と若干残念な気もした。

2024年3月22日

読書状況 読み終わった [2024年3月22日]
カテゴリ 短編集

著者(ペコロスさん)が、認知症と脳梗塞で施設に入っている母に会いに行き、そこでのやり取りを面白おかしく描いたコミックエッセイ。

若い頃は夫(ペコロスさんの父)の酒癖に悩まされたにも関わらず、認知症になってからはその夫がよく訪ねてきて一緒に出かけていたと言ったり、子供の頃や若い頃に亡くなった友人や子どもが現れ(見えているようで)、一緒に話したりする様子が微笑ましくもあり切なくもある。
亡くなった人との良い思い出だけが見えるのであれば、認知症になるのも悪くないかもしれない。

認知症だった自分の母と接していたとき、余裕がなく、ともするとその反応にイライラしがちだったが、著者の母親に対する温かい眼差しを通して描かれた本書を読んで、自分ももう少し達観した接し方をすればよかったと反省と後悔の気持ちでいっぱいになった。

2024年3月16日

読書状況 読み終わった [2024年3月16日]
カテゴリ エッセイ

高校生の頃にバレー部のメンバーが自殺したのを機にバレーを離れた清が、高校の講師になり、赴任先で文芸部の顧問をしながら再生していく様子を描いたストーリー。

不倫相手の浅見さんとの関係にモヤモヤしながらも離れられずにいたり、本当はバレー部の顧問をやりたいと思いつつ、文芸部の顧問となり、部長の垣内君に、"文芸部がつまらないとか、外で運動すべきだなどと、よほど顧問とは思えない発言をしたりする清は、高校教師をしつつも、投げやりな感じが否めない。

そんな清に対して、怒ったり反抗したりすることもなく、大人びた言葉で返したり、お勧めの文学作品を教えたりする垣内君の独特なキャラが好き。
清の弟、拓実もフワフワしているようで姉想い。
そういう彼らとのやり取りがすごくよかった。

そして、正式な高校教師となった清に宛てて、高校の時に自殺した山本さんのお母さんから、清を解放するかのような手紙が届く。
瀬尾まいこさんらしい、なんだか心がほっこりする読後感。

2024年3月15日

ネタバレ
読書状況 読み終わった [2024年3月15日]
カテゴリ 小説

自衛官の恋愛を描いた短編集。

標題作の"クジラの彼"はよかった。
自衛官(潜水艦乗りだけ?)と付き合うと、いつ出航し、いつ帰ってくるかすら教えてもらえない機密事項らしい。何ヵ月も会えなくても、メールすら入らないエリアにいたらメールすら数ヵ月ぶりということもあるらしい。
やきもきはしても他の人に揺らぐことなく、相手を信じて待てる人でなければ、自衛官とは付き合えないんだなと、改めて自衛官やその家族をリスペクトしたくなった。

また、軍用機のトイレはコンパートメントになっていない(カーテンで仕切られているだけ)とか、基地の中でトイレの通路を人が普通の通路として通り抜ける(これは物語のなかだけの設定かも?)とか、自衛隊の独特な世界を知って参考にはなったが、同時に、そういう常識的には受け入れがたいことをおかしいと思わない(慣れにより思わなくなってしまう)感覚が、内部でセクハラ、パワハラを横行させるような自衛隊の体質を生むことに繋がっているのでは、と思わずにはいられない。

2024年3月12日

読書状況 読み終わった [2024年3月12日]
カテゴリ 短編集

スペインではトイレで用を足す姿の人形があることから始まり、国や地域、時代によって様々なトイレが使われていることが学べる児童書。

ヨーロッパの美しい街並みも、昔はウンコやオシッコが垂れ流されていた不衛生な街だったとか、フィリピンには豚小屋の上にトイレがあり(ウンコは豚の餌!)、そこで育った豚はいずれ人間が食べるとか、トイレの蘊蓄(?)が詰まっている。挿し絵もかわいい。

航空機のトイレがどのような仕組みで成り立っているかは、これまで気にしたことがなかったが、快適な空の旅をする上で確かに重要。そういうところでも支えてくれる人たちがいるんだと改めて感謝したくなった。

2024年3月12日

読書状況 読み終わった [2024年3月11日]
カテゴリ 児童書

人前でうまく話すためのコツを58にまとめた本。

次の点は参考になった。
・話す前に自己紹介をきちんとする。
・両端にいる話を聴いてくれそうな人に向かって話す。(そういう意識で話せば、オドオドしてどこを見ているかわからないという状況を避けられる。)
・待っている間も、自分の話を考えるより、他の人の話を聞く。
・前の人の話を踏まえて話す。
・講演などを聴くときは、「覚える」より「考える」意識を持つ。
・質疑応答では、なぜその質問が出てきたかを考え、本質的な回答を。

2024年3月10日

ネタバレ
読書状況 読み終わった [2024年3月10日]
カテゴリ ノウハウ本

「すぐやる」ためのノウハウ本。

Chapter1 アクシス思考
2 エクスペリメント思考
3 インボルブ思考
4 アップデート思考
5 シンプレスト思考
6 マルチプル思考
7 センサリー思考

各章で、すぐやるための考え方や習慣の見直しなどを解説してあり、最後の頁にはその章のポイントがまとめてある。

自分自身、物事を後回しにしがちな姿勢を変えたくて読んでみたが、そもそも、アクシス思考の冒頭で、「即断即決して、すぐやる人になるために、行動の軸を持つべき」として、そのために「①理想の自分像を明確にする」ことが推奨されており、それを考えるだけでかなり時間がかかりそうで、「すぐやる」前に挫折しそう。

2024年3月10日

読書状況 読み終わった [2024年3月9日]
カテゴリ ノウハウ本

隕石衝突で地球が滅亡した後に"昔話"となるように語られたストーリーを集めた短編集。

各編の冒頭にいわゆる"昔話"(かぐや姫、花咲か爺など)が載っているが、必ずしもそれがベースになってるとは思えない話もある。

地球滅亡が前提だからか、少し変わった死生感、価値観を持った人を描いた話が多く、なんともいえない不思議な印象だけが残った。

2024年3月6日

読書状況 読み終わった [2024年3月6日]
カテゴリ 短編集

顔にアザのある大学院生のアイコが、「顔にアザや怪我を負った人」をテーマにした本の取材を受け、表紙に出たのを機に、初恋と失恋を経験する。
子どもの頃から、アザのことで嫌な思いも、逆に周囲の愛情や本物の友情を感じることもあったアイコ。そのあたりの機微も描かれていて、アイコは幸せだなと思うと同時に色々考えさせられた。

アイコは本の映画化に向け、その監督の飛坂と対談をし、恋をする。
「気まぐれだし、思ったようにしか動けないから。付き合うと大変だし、苦労するよ?」と言われて、「大丈夫、私、頑丈ですから」と付き合い始めるが、最後は、「約束は守ってほしいし、私と会うことを一番楽しみにしていてほしい。相手にもこちらが想うのと同じくらい、好きになってほしい。付き合っているのに片想いみたいな状態じゃなくて。」と感じ、別れることを決める。
この切ない気持ち、共感しかない。

一歩前に進んだアイコに、研究室の後輩、原田くんとの明るい未来が待っていそうな予感に満ちた終わり方がよかった。

2024年2月29日

読書状況 読み終わった [2024年2月29日]
カテゴリ 小説

元駒澤大陸上部の著者がケガなく、長く速く走るためのコツを紹介した本。

ランナーの体型(骨格)別に、キリン、シカ、ネコの3タイプに分けて、走り方の特徴や、練習方法、オススメの食事メニューなどが示されているのは斬新。
自分はネコ型っぽい気もするが、得意とする練習、苦手なことなどはキリン型かも。。(・・?
著者に診断してほしいところ。

1年を通じたトレーニング・ドリルをそれぞれの型別、かつ初心者と経験者別に書いてあるが、具体的にどんな練習をするかがわかりにくいのが残念。
ランニングの予備運動として、あるいは足がつったときの対策として"横歩き"がいい、というのは参考になった。

正しいフォームを身につけるために早歩きランニングを推奨するなど、基本的には初心者向けの本。




2024年2月25日

読書状況 読み終わった [2024年2月25日]
カテゴリ ノウハウ本

卵とマシュマロがキッチンを出て、植え木鉢やクッションと話したり、ナッツが他のナッツと形の違いで優劣をつけて口論するのをやめさせようとしたりするはなし。

かわいすぎず、大人も楽しめる絵本。
子どもたちへもそのメッセージが届くといいな。

2024年2月25日

読書状況 読み終わった [2024年2月24日]
カテゴリ 絵本

南極観測隊に女性調理隊員として参加した著者が、出発前の訓練から帰国後までを綴った体験記。

南極で1年超を過ごすため、1人1トンの食糧を出発前にオーダーし、南極に着いた後は追加オーダーはできないので、それで1年を過ごさなければならないなんて、その時点でプレッシャーを感じそう。
しかも、南極ではゴミも極力減らさなければならないし、水も限られるなど、プロの料理人にとっても色々大変な環境なのに、季節ごとのイベントや誕生日会などスペシャルメニューも作るなんて、ホントにスゴイ!

そのような環境で1年超を過ごした著者が、帰国後に違和感を感じたというのは想像に難くない。
南極というと、フードロスや環境問題を思い浮かべるが、防災対策や危機管理、ジェンダー問題まで幅広く考えさせられた。

2024年2月24日

読書状況 読み終わった [2024年2月23日]
カテゴリ エッセイ

英国ソールズベリーにある貴族の館"ブラックローズハウス"をめぐるミステリー。
当主の誕生日に合わせ、親戚やその知り合いの人たちがブラックローズハウスに集められる。近隣で切断遺体が見つかったばかりだが、いわくつきの館の庭で新たな切断遺体が見つかる。
アーサーやリセの観察力にも驚いたが、ハラハラしながら読み進んだ。

恩田陸さんの書くストーリーは、スゴイ!

2024年2月23日

読書状況 読み終わった [2024年2月22日]
カテゴリ 小説
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