犬身

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本棚登録 : 500
レビュー : 98
著者 :
littlebambさん  未設定  読み終わった 

好きな人の飼い犬になって可愛がられたいという欲望を持つ女性が、その願望を叶える小説。
というと非常に変態的な話のようだが、その割にあまり厭らしい感じがなくさっぱりしたファンタジー娯楽小説。松浦理英子の小説は『親指Pの修業時代』[ https://booklog.jp/item/1/4309407927 ]以来だが、扱うテーマの割にどこかさっぱりして不潔感がないのは持ち味なのだろうか。
ペットと飼い主という関係は、言われてみると不思議。側に置く理由は愛でしかないが、血縁でも性でもなく、常に側にいてしかも肉体的に愛撫しあう関係だ。
しかし主人公の愛する梓は血縁と性において現在過酷な体験をしているため、いずれとも次元の異なる愛である犬との絆だけが救いとなっている。「けんしん」が「献身」に繋がるのもポイント。
ちょうど少し前に読んだこの本[ https://booklog.jp/item/1/4309416217 ]にも通じるテーマ。ただし読後感は、本書の方が圧倒的に良い。

レビュー投稿日
2019年1月6日
読了日
2018年12月22日
本棚登録日
2018年12月24日
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