女性ホルモンは賢い: 感情・行動・愛・選択を導く「隠れた知性」

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レビュー : 7
あきさん  未設定  読み終わった 

私事ですが、妊娠初期の頃、男性の上司に「俺、嫁で経験してるんだけど、妊娠しているときってホルモンバランスの変化でちょっとおかしくなるじゃない。だからお前がイライラしたときは俺を奴隷だと思って何でも言ってくれ!」と言われたことがあります。

この「女はホルモンでおかしくなる」という言葉が、私はあまり好きになれませんでした。

確かにホルモンバランスの変化によって女性は情緒不安定気味に見えるかもしれない。しかしこれは子どもを無事出産するために起こる、必要な変化なのではないか?と思っていたからです。
また、男性上司の言葉の裏に「コンディションが常に安定している男性、不安定な女性」という意味合いが含まれており、女性よりも男性の方が優れているという思想を感じたからです。

この男性上司に限らず、多くの男性が(そして女性も)、女性ホルモンは「悪さ」をする、と思っているようです。

そんな価値観に対して、この本は、女性ホルモンは「知性」であるということを様々な心理学の実験を通して明らかにするものです。
女性ホルモンは確かに女性の色々な行動に影響をおよぼしていますが、それは人類の進化の中で得られた「英知」であり、決して「不具合」ではないというのが著者の主張です。つまり、女性ホルモンの働きは、女性に生き物として合理的な行動が出来るように促している、ということになります。
 
伴侶を探し、子どもを授かり、産み育てていく中で、自分は女性ホルモンに導かれるように生きていると思う瞬間が数多くあります。その結果時には社会(というか多くの男性)が求める「いつも穏やかで笑みを称えた控えめな女性」像から大きく逸脱してしまうことも多々ありますが、いち動物である自分は、生き物として真っ当に生きているんだな!と納得がいきました。

レビュー投稿日
2020年6月1日
読了日
2020年6月1日
本棚登録日
2020年5月20日
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