表紙はダリアの帯じゃなくて、夢虫・羊草の表紙イラスト。
表題のダリアの帯は他の書籍によるとよしもとばなな氏が愛好されておられるとあるのですが、一筋縄では行かないお話で、いつも読後胸に引っかかるものが有ります。時々大島弓子さんの本はすごく可愛らしいタッチなのですが、話の途中で価値観をひっくり返しに入るので、スーッと寒くなるような。でもそこがまた魅力です。
夢虫・羊草の”未来のアイデア”はとてもいいなと思っています。
本当にどの人たちもそうなれば何の問題もないのかもしれないけど、
そうはやはりいかないのかな。
水枕羽枕は姉妹のあるひとには共感できる話かも?
私はこの読後感がすき。
ノン・レガートはすごく好きなお話。
これに共通するような話題(と私が思っている)が、ダイエットに収録のエッセイ漫画にあるのですが、それも合わせて、どんな状況でも、なにかヒントがあって、それに気づくと、置かれている世界がひっくりカエルことを
教えてくれる。どんな曇の日にも雲の上には青空があるのですねって話。
快速帆船。これも好きです。昔はそんなに想い入れしなかった作品ですが、大島さんの作品は、読む時期によって思い入れる作品が違うのです。ここに出てくる大道芸人は何のシンボルなのか、案外分からない。主人公の心の投影なのかなっておもったり…わからないなりに花を手渡して来るシーンにはいいなと思います。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2012年6月6日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2012年6月5日
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