偽悪的なタイトルと編集だが、要するに、いろいろな「虫」が人間に及ぼす悪いほうの影響について書いた本。攻撃したり病気を媒介したり虫害を引き起こしたり。
「昆虫食が食糧難を救う」みたいに虫の有用性が強調されたり、キモカワイイ存在として偏愛したりと、〈虫愛づる〉本が近頃多いのだが、本書はその向こうを張って「虫は敵!」「虫は邪悪!」のオンパレード。
でもこれは冒頭にも書いたように〈偽悪的な演出〉に過ぎない。生物学、防疫学、公衆衛生学、医学、歴史学などにまたがる読み物としても面白いし、ゴシップ本を読むワクワク感まである。「世界仰天ニュース」を見てるみたいなのだ。
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- 感想投稿日 : 2014年4月12日
- 読了日 : 2014年4月12日
- 本棚登録日 : 2014年4月12日
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