原子炉の蟹・写楽殺人事件 江戸川乱歩賞全集13 (講談社文庫)

  • 講談社 (2002年9月18日発売)
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原子炉の蟹/長井彬:第27回大賞受賞。1981年。
原子炉は究極の密室だ。
事故で放射能を浴びて死に、ドラム缶つめられ、他で自殺したことにされた社長。隠ぺいされたその事件を追う新聞記者。サルカニ合戦になぞらえた連続殺人が始まる。
結局、復讐譚なの。原子炉というのが時代を感じる。

写楽殺人事件/高橋克彦:第29回大賞受賞。1983年。
浮世絵興味ないからなぁ。写楽が誰なのかを探す旅の前半は中だるみ。角館や秋田は好きだから、そこで頑張ったが。
新説を見つけた弟子津田の論文を横取りするセンセー。そして殺される。
浮世絵をめぐる学会、同好会、古本屋など入り乱れ。
謎解きは、最後に殺された人の残した文書から。あらららら。ミステリー色は薄い。浮世絵好きは是非、みたいな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 江戸川乱歩賞
感想投稿日 : 2018年5月17日
読了日 : 2018年6月24日
本棚登録日 : 2018年5月17日

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