解体屋外伝 (講談社文庫)

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レビュー : 26
ljszさん 文芸作品   読み終わった 

会社の後輩に薦められて。
こんな面白い小説があったとは。
自分で探しても出会わなかったわけで、
向こうから来てくれたということだ。

<u><b>以下、ネタバレ注意。</b></u>

【読書メモ()内はルビ】
・ 危機に陥った時には、まず共通の場面意味(シナリオ)を外せ p113
・ あらゆる仮説が壁にぶつかれば、人は仮説が発生した地点まで退行する。不安を鎮静することができるからだ。/「つまり、現場に戻りたがるのは放火魔だけじゃない。すべての不安行動にも当てはまるわけさ」 p124
・ 「無意識は言語のように構造化されている」 p130
・ 暗示の外に出ろ。俺たちには未来がある。 p157
・ いいか、ソラチャイ。作用だ。力の動きだ。システムではなく、その中を動くエネルギーの方向だけを考えろ。 p224
・ 自己だと? ふざけるな。こんな世界、ただのでっかい冗談だ。 p268
・ 人間にとって、と戦闘者(ハッカー)は息を切らせて報告した。人間にとって最大最強の錠前(プロテクト)は、たぶん、この無にかけられた頑丈な錠前だ。この真っ白な闇に錠前をかけて、人はようやく生きていくことが出来る。その錠前の正体がわかるか? 戦闘者は苦しげにつぶやいた。/聴こえるか、マザー。聴こえるか、錠前屋(プロテクター)・・・ソラチャイ。その錠前は、世界は無ではない、というたった一つの暗示だよ。それが世界暗示(オリジナル・ランゲージ)だ。絶対に外してはならない世界暗示だったんだ。世界は無ではない。そんな単純な暗示にかかって、俺は今まで生きていた・・・。 p436
・ 「だから、あるとかないとか、敵か味方かとか、そういう対立でしかあんたを救えなかったんだよ。でもね、そういう対立そのものが世界暗示なんじゃないの? 世界はないっていうんじゃなくて、世界はあるかないかだっていう暗示。もしも、あんたが最強の解体屋なら」/そこで一度言葉を切ってから、ソラチャイは腕を組んで続けた。/「そんな世界暗示なんか笑い飛ばしてくれなきゃ。神様からの言葉だって、あんたは操作しろって言ってたよ。それならね、解体屋。世界暗示の外に出ろ、そうじゃなきゃ、あんたに未来はない」 p441

レビュー投稿日
2018年10月14日
読了日
2010年8月9日
本棚登録日
2018年10月14日
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