言ってはいけない 残酷すぎる真実 (新潮新書)

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本棚登録 : 3712
レビュー : 474
著者 :
lmndiscrmさん 新書   読み終わった 

「言ってはいけない」という切り口で、社会的にタブーとされている事柄への言及をしている。
ただし、その目的は単なる雑学紹介ではなく、科学的な論拠に沿ったうえでの諸説ある事実の紹介と、そこから導き出される結論に則った「社会」の構築をする必要がある、ということを伝えている。
決して、イデオロギー的なものに則った土台ではなく。

扱うカテゴリも「遺伝」「性」「子育て」など、なかなかのタブーゾーンな印象。
しかもそこで提示されている内容も、なんとなく触れてはいけないようなゾーン。

なかでも、子育てに関するものは衝撃だった。人の能力には非共有環境と遺伝がかなりの依存をしている、ということ。
親にできることは「非共有環境」のフレームを提供するだけで、その中での出来事には干渉できない。しかし、子どもはその中で役割や能力を構築していく。

人種によるIQも衝撃的な内容。
黒人は平均して悪い、ということ、良い黒人には逆差別が起こっていること、しかしそれは一過性の可能性が高く、その子供にも必ず良い能力が育つかと言うと別の話ということ。

アメリカでは人種の1%が、いわゆるアメリカらしい価値観を体現できているということ。このあたりは日本にも似たような現象ができてきているという印象。

そうであれば、どうしていけばよいのだろう。
遺伝により多くの「わたし」が形成され、更にそこに環境(主に言語など)の要因、最後に友人同士などのコミュニティによる非共有環境。
何ができるか、というと少しでも良い非環境要因の提供と、、、生き方を見せることだろうか。あくまでも多くのリファレンスの一つとして。

レビュー投稿日
2016年9月3日
読了日
2016年9月3日
本棚登録日
2016年9月3日
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