著者第2作
第1作の「サイレント・ブレス」がすごく良かったので、期待して読み過ぎた感があります。
 今作は、今の医療現場のお医者さんの過重労働や、患者のモンスター化などの問題を、自分の理想の医療をなんとか目指そうと頑張っている、女性医師真野千晶とその同僚の医師達や、地域医療で頑張っている、千晶の父の姿を通して訴えています。
 実際36時間労働がざら、という現実は大変過ぎて重かった。
お医者さんが忙しすぎたら、現実的に良い医療なんて出来ない。
 でも、治して欲しい患者さんも一杯いる。
そして、待ち時間が長いと特に自分の体が辛い時は、辛いのも本音。
 いろいろ考えさせられた一冊でした。

2018年4月30日

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読書状況 読み終わった [2018年4月30日]
カテゴリ 南 杏子

 新聞の昨年のお勧め本3タイトルの中にあったので、興味を持って読みました。
「アラルスタン」という国に両親と3人で住んでいたナツキ。
ある日、ウズベキスタン軍の空襲でアパートが破壊され、両親は死亡。
 ナツキは現地の青年によって助け出されたが、何もかも失った。
その後、「パリヴェーズ・アリー大統領」の後宮に拾われて、友達と仲良く暮らしていた。
しかし、「パリヴェーズ・アリー大統領」が演説で狙撃され、殺されたことによって、運命が大きく変わる。
 弱小国であり、「アラルスタン」には攻め込もうという周辺諸国がうずまいており、大統領の突然の死に、議会議員は全員逃げ出してしまった。
 その窮状を救うために立ち上がったのが、「アイシャ」後宮でのナツキの友達であり、偽の委任状で大統領となる。
そのアイシャの要請で、軍人相手の討論に勝ち、「ナツキ国防相」となる。
 その後の、アイシャやナツキの男性顔負けというか、女性だからこその国を守る活躍が痛快でした。
 続編が読みたいと思いました。

2018年2月22日

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読書状況 読み終わった [2018年2月22日]
カテゴリ 宮内悠介

 新聞の書籍紹介で知り、人を憎まないでいられる生き方を知りたくで読んでみました。
 主人公の、イゼルディンは、ガザ地区の難民キャンプ生まれ。
それでも、奨学金を得て、エジプトのカイロ大学医学部を卒業し、ロンドン大学産婦人科研究所で学位を取得。
ハーバード大学で修士号取得。
1997年にイスラエル初のパレスチナ人研修医となった人。
それ以降、イスラエルの病院で、不妊治療を専門とする医師として、パレスチナ人、イスラエル人の双方を治療。
二つの国の橋渡しをしたいと心から願っている。
 しかし、妻を急性白血病で失くす。
その痛手から立ち上がって、家族全員でカナダに移住しようと決断した直後にそれは起きた。
 イスラエルの戦車で、家が攻撃され、同じ部屋にいた3人の娘と姪を失くす。
 しかし、彼は報復を求めなければ、憎しみに駆られることも無かった。
代わりに、「私の娘たちが最後の犠牲者になりますように」と、世界中の人たちとの対話を始めた。
 この本により、ガザ地区の人間の生活が出来ない悲惨さを初めて知った。
 一日も早い、パレスチナとイスラエルの平和な生活を祈らずにはいられなかった。

2018年1月24日

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読書状況 読み終わった [2018年1月24日]
カテゴリ 海外文学

 ヒースというバーでバーテンダーとして働き、妻と女の子の3人暮らしという普通の幸せを味わっていた、向井にに「坂本伸子」からの手紙が来る。
その手紙によって、それまでの幸せな生活が破壊される。
 手紙や電話で、「子供を殺す」などと脅迫されて、殺人を強要される、向井。
 その殺人相手を探していく中で、向井の過去が語られていく。
そして、最後の大どんでん返しには、やっぱりびっくり。
惨さの中にも暖かさのある、薬丸さんらしいラストに癒されました。

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読書状況 読み終わった
カテゴリ 薬丸岳

心から癒されました。
父が亡くなってから、本を読んでも全然感動出来なかった。
この本を読んで初めて、気持ちがすーっと楽になりました。
こんなに再読しても、又読みたくなる本に初めて出会いました。
最後に明かされる秘密の数々が全部納得出来て、又、みんなの幸せにつながっていくのが素晴らしかった。
主人公のこころは、本人は思ってないけど、きっと心の優しい誰からも好かれるような女の子。
だからこそ、自分を一番にしたい子からターゲットにされて虐められた。
 担任の先生も又、救いようがない。
先生の免許を持っているからといって、確かに全員が素晴らしい先生じゃない。
 風歌も自分に自信がなくて、人とうまくコミュニケーションが取れない。
恋愛べたな嬉野の告白、風歌はとっても嬉しかったと思う。
本当にリアルで幸せになって欲しい。
 昴は、きっとゲームクリエーターになっている、名前が出てきて感動。
 ホラマサじゃなくなって良かった。
そして、なにより記憶を無くさなかった、里音が、こころに会えて、こころの願いが叶う。
それが又、お姉さんの願いも叶える。
さまざまな伏線が最後に幸せにつながって結実して、大感動しました。

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読書状況 読み終わった
カテゴリ 辻村深月

 町田に執着する室井。
その室井も町田と同じような経歴の持ち主で、知能指数の高さを武器に社会を生き抜いて、同じような境遇の知能指数の高い子供を選別して、仲間に加えていた。
 そんな室井は、私たちが知的障害者を差別したりするように、知能指数万能主義で、人を差別しているとしか思えなかった。
 かつては、全く人との交わりを好まなかった町田が、前原家の親娘や、為井達との交わりの中で、相手の事を大切に考えるようになっていった事が嬉しかった。
 みんなが未来に向かって希望の持てる私の大好きなラストで嬉しかった。

2017年8月12日

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読書状況 読み終わった [2017年8月12日]
カテゴリ 薬丸岳

 無戸籍で学校にも通ったことがない、町田。
でも、IQ161という驚異的な能力を犯罪組織から狙われる。
 恩人の工場を救うためにその高い能力を使おうとする町田の手段が早く知りたくて、下巻を早く読みたいです。
 又町田の唯一の弱点である、ミノルとの今後も気になります。

2017年8月3日

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読書状況 読み終わった [2017年8月3日]
カテゴリ 薬丸岳

 島に公安の魔の手が迫り、いつあの3人が捕まってしまうのか?
とハラハラ・ドキドキの臨場感は半端じゃなかった。
でも、その後の白狐と正光との戦争時代の回顧は結構長く感じてしまった。
 それが、軍部によって実際の行われた卑劣な、人間のましてや、戦闘力の無い女性や子供の命を全く無視した結果の、痛ましすぎる都市空襲での莫大な被害者数。
 情報操作の恐ろしさがかなりのページ数を使用してしっかり書かれていた。
大本営発表の内容が嘘八百なのは知っていましたが、大都市空襲の怖さを知りながら、それを軍需物資を作るためや、日本の負けている実態を知らせない為に隠ぺいし、その為に死ななくても良い多くの命が失われたことに対する罪はひどすぎる。
 同じようなことが起きないように、しっかり自分の目で情報をきちんととらえて考えられる力をつけていきたい。

2017年7月24日

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読書状況 読み終わった [2017年7月24日]
カテゴリ 太田 愛

 10月10日正午、東京渋谷駅前スクランブル交差点の真ん中で、一人の老人が空を振り仰いで、右腕で蒼穹の一点を指差し、その場に昏倒した。
 老人は、正光秀雄、96歳。心疾患による病死。
「彼が最後に何を指差したのか2週間で突き止める。」という依頼が借金に苦しんでいる、鑓水と繁藤修二の二人の経営する興信所に1千万という巨額の依頼が入る。
 その依頼に、警察を停職になった相馬も加わり、3人で挑む。
最初は人名等が入り乱れて、入り込みにくかったけど、正光の戦時中の軍隊での所属などがわかり、手掛かりの白狐を求めて、瀬戸内海の曳舟島に向かう頃には、物語の引き込まれていた。続きが気になります。

2017年7月18日

ネタバレ
読書状況 読み終わった [2017年7月18日]
カテゴリ 太田 愛

 桜風堂書店物語がとっても素敵だったので、他の作品も読んでみたくなり手に取りました。
 想像にたがわず、暖かい素敵な本でした。
最後の秘密の扉の前までは、ファンタジーだと全く思っていませんでした。
 大切な本を装丁しなおす素敵なお仕事「ルリユール」、この職業の名前自体初めて知りましたが、大好きな本だからこそ、何回も読んでボロボロになってしまうことが、多々あります。
それを、もっと素敵にしてくれる心の籠ったお仕事は素敵だと思いました。

2017年7月4日

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読書状況 読み終わった [2017年7月4日]
カテゴリ 村山早紀

 ソラの正体がわかった時は驚きました。
そして、ソラが友理子の勇気のお蔭で化け物になることなく、自分の罪を償うという道を選べて良かった。
 又、何故森崎大樹が、同級生を殺めてしまったか?
という理由が両親にもわかって良かった。
「英雄」の裏・表を本当に強く考えさせられた。
友理子が「狼」として旅に出た時の物語も読みたいと思う。
 

2017年6月27日

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読書状況 読み終わった [2017年6月27日]
カテゴリ 宮部みゆき

 本を読んで、同級生を殺してしまった中学生の兄。
本を読んだ事で起きた事件という事で、この本自体を読むことが怖くなりました。
 それで、読むのを止めようか?と真剣に悩みましたが、それでも誘惑に勝てずに読む進めて正解でした。
「英雄」の裏と表、今まで考えた事もなかったけど、確かにたとえばナポレオンは英雄、でも敗戦国の人にとってはタダの人殺し。
 物事にはそういう2面性があることに気が付かせてもらいました。
最後に、ユーリに襲ってくる闇、ユーリは勝てるのか?
気になるので、早く下巻を読みたいです。

2017年6月23日

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読書状況 読み終わった [2017年6月23日]
カテゴリ 宮部みゆき

 最初は時代が古く、なじみにくい気がしましたが、「光明子」の娘時代の話になってから、とって読みやすくなりました。
 天皇をめぐる権力争い、その中を光となって生き抜いた「光明子」の物語。
今、女天皇が話題に上ることも多くなっていますが、日本の歴史の中で、こんなに女帝がいたことを初めて知りました。
 穏やかな世を望んで、立太子した女帝、むごい権力争いなんてみたくないから、今の世の次の皇太子も女性でいいんじゃないか?と思います。

2017年6月17日

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読書状況 読み終わった [2017年6月17日]
カテゴリ 葉室麟

 ロタとカンバルの兵達の協力の元、大災厄である、大洪水を味方につけ、タルシュの兵を破って、ラウル王子と停戦に持ち込んだ、チャグムの信念の勝利だったと思う。
 大洪水で自ら死を選んだ父王、チャグムの手を汚さずに済んだのが救いだった。
 タンダは戦闘で左手を失ってしまったが、バルサという最愛の伴侶を得ることができた。
 新ヨゴ皇国の首都も再建されつつあり、希望に満ちたラストが良かった。

2017年6月11日

読書状況 読み終わった [2017年6月11日]
カテゴリ 上橋菜穂子

 メインはチャグムが新ヨゴ王国を救うために命がけで、バルサと共にロサ王国やカンバル王国との同盟を結ぶ為に頑張る内容。
 タンダは村人の代わりに草兵として駆り出され、辛い作業に従事している。
 タンダ自身が征服された山の民と征服者の間に出来た子の為、その土地を支配する国にとらわれない発想が良かった。
世界中の為政者がすべてそんな気持ちを持ったら、平和な世の中が生まれる。
自分も含めて、国という概念にとらわれず、地球人という見地に立つことが出来たら素晴らしいと思う。

2017年6月8日

読書状況 読み終わった [2017年6月8日]
カテゴリ 上橋菜穂子

 3部作の第1部なので、まだまだ序盤という感じ。
チャグムがタルシュのラウル王子に捕えられてしまうが、タルシュの制服された国々やタルシュを自分の目で見ることが出来て、新ヨゴ王国を救う為の基盤が出来る。
チャグムが国民の事を心から思う皇太子に立派に成長して、最後にバルサに出会えて良かった。

2017年5月31日

読書状況 読み終わった [2017年5月31日]
カテゴリ 上橋菜穂子

 タルシュ帝国によって捕えられたチャグムは、タルシュ帝国の大きさと強さを知り、又その枝国(支配国)になった人々の悲哀を知る。
 そして、新ヨゴ王国の民の幸せを求めて、命がけでロタ王に会いに行く為、船から飛び降りて、島を目指して泳ぎだすというラスト。
 ラストが気になって読み終わったら、実は次の「天と地の守り人」3巻を読み終わらないとわからないという事実に突き当たりました(;゚д゚)アッ....
 ラストがきになるので、3巻早く読みたいです。

2017年5月31日

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読書状況 読み終わった [2017年5月31日]
カテゴリ 上橋菜穂子

 「ヒトリコ」日都子は読み終わって、凄く強い女の子だったんだと、実感しました。
 普通だったら、金魚を殺した犯人にされた時点で、登校拒否か自殺していると思う。
それを、『関わらなくてもいい人とは、関わらない』と完璧に割り切って、学校生活を送っていく。
 それには、キュー婆ちゃんの存在がとっても大きかったのもある。
 キュー婆ちゃんに教わったピアノが心の支えとなって、冬希君が戻ってきたことも重なり、日都子の周りが元に戻っていく希望の見えるラストも良かった。
 日都子をいじめている、友達だった嘉穂にも彼女の中のコンプレックスと嫉妬があり、冬希にも母親という大きな存在を消してしまいたいくらい酷い干渉があった。
 みんないろいろな悩みを抱えて生きている。
自分もいろいろな悩みがあるけど、前を向いて生きて行きたいと思う。

2017年5月27日

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読書状況 読み終わった [2017年5月27日]
カテゴリ 額賀澪

 本好きにはたまらない、本に対する愛情がいっぱい詰まった暖かくて素敵なものがたりでした。
 完璧☆5!
次の予約が入っているので、今日返却しないといけないけど、どうしても結論が知りたくて、必死で読み終えました。
 焦って読んでしまったので、もう一度ゆっくり読んでこの暖かさを味わっていたいです。

2017年5月26日

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読書状況 読み終わった [2017年5月26日]
カテゴリ 村山早紀

 読み終わった時の一番の感想は「長かった」でした。
著者の教育に対する熱い思いや歴史を、さまざまな世代を通して書きつづっているからそうなったと思いますが、教育の問題は解決していないので、重いから長く感じてしまいました。
 でも、最後に吾郎のパーティーでの謝辞の中で、この本の題名の由来である「常に何かが欠けている三日月。教育も自分と同様、そのようなものであるかもしれない。欠けている自覚があればこそ、人は満ちよう、満ちようと研鑽を積むのかもしれない」という言葉には重みがありました。
 自分に満足してしまえが、人間は横柄になり、成長しようという気持ちを忘れてしまいます。
私自身も「みかづき」であるという事を忘れずに生きて行けれたら素晴らしいし、そうありたいと思います。
長さで疲れて、☆3になりましたが、最後は☆5に近い感想でした。

2017年5月20日

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読書状況 読み終わった [2017年5月20日]
カテゴリ 森絵都

 「千里眼シリーズ」や「ミッキーマウスの憂鬱」的な展開を期待していたので、期待外れの感が大きかったです。
 でも、直島の人たちの島おこしに対する情熱は理解できたし、あの情報流出問題を起こしたベネッセが実名で出ていることにびっくり。
 あの問題以降も島の美術館は大丈夫なのか?心配になりました。
 007の映画撮影は出来なかったけど、島が豊かになり、病院やコンビニが出来るように誘致運動に必死になってた遥香が、普通に幸せになっているラストが良かった。

2017年5月14日

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読書状況 読み終わった [2017年5月14日]
カテゴリ 松岡圭祐

 歴史の事実として知っていましたが、ロベスピエールが断頭台でつゆと消えるまでのストーリー。
 あの輝いていたロベスピエールはいったいどこへ行ってしまったのか?
 「自由・平等・博愛」を旗印に掲げたフランス革命は、やはり人間の精神がそこまで成長出来なくて、挫折した。
 ラストがわかっているだけに、読むのが辛い一冊でした。

2017年5月7日

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読書状況 読み終わった [2017年5月7日]
カテゴリ 海外歴史

 表紙の裏の「しまたまさん」という言葉がとっても気になりながら読み始めました。
新潟本土の港からフェリーで2時間のところにある、人口300人足らずの雪之島。
信号機もないような島に、深雪が東京から恋人である、俊亜貴を両親に結婚の承認を得るため連れて帰る。
 その中でわかってくる、様々な島での親戚関係や祭事など、東京では考えられない濃密な人間関係。
 それが疎ましくて島から逃げ出す人も多い中、戻るつもりは無かったけど、結局島で幸せに暮らしている朋子。
 そして、深雪は自分がマネージャーをしているかおりと俊亜貴の不倫がネット上で公開されて、会社が大変な中、雪でフェリーが欠航したり、吹雪で港までの道がわからなくなったりして、東京に帰れず、事実上の解雇のような形で退職する。
 そして、そのまま島に残り、幼馴染の達也と結婚し、可愛らしい子供も生まれ、島の生活に馴染んでいく。
 そして、ある時雪室の中で、俊亜貴のスマホを見つけ、その下の暗闇に眠っているものを想像してぞっとしました。
 それは、朋子にも考えられて・・・島の人たちをしあわせにする「しまたまさん」って考えさせられてしまいました。

2017年4月28日

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読書状況 読み終わった [2017年4月28日]
カテゴリ 秋吉理香子

 「壁の男」ってどういう意味?
と考えながら読み始めました。
 すると、ある町に子供でもこれよりうまい絵を描く子はいるだろう、というような絵で覆い尽くされようとしている、という話。
つまり、町の壁に絵をかく男の人の話なのかな?
という結論に達しました。
 その男の人伊刈が壁に絵を描き始めたきっかけは、母親のアトリエで学習塾を始め、殺風景な教室に絵があった方が良いを思え、そして
わくわくして描きたいと思えた。
 その絵に対する子供の感想は「下手だねー」と正直な感想を口にするがみんなその絵を見て笑っていた。
その笑顔に満足感がこみ上げる伊刈でした。
 その後、子供たちを一緒に絵を描いたりしていたが、まだまだ描き足りなくても、絵を描くスペースが無くなり、とうとう家の外壁に絵を描くことを思いつく。
 それに対する町の人の反応なさまざまで、精神面を疑う人もいた。
 そんな時に昔の因縁でいつも怒りに鋭い視線を向けていた川上という人の一人息子が車に撥ねられて死んでしまう。
 そのお葬式の後、伊刈は外壁に女の子と並んで男の子の絵を描く。
それから一か月後ぐらいに川上から、息子の絵を外壁に描いて欲しいと頼まれる。
 そしてその絵が川上夫妻の心を癒していき、川上との関係も改善される。
 その後、雑貨屋の壁に思わず車を止めてしまうような、インパクトのある絵を描いて欲しいと頼まれる。
その後、偏屈な老親高梨の家に絵を描いてからは、雪崩をうつように他の家々から、絵を描いて欲しいという要望がくる。
 そして、その絵によって有名になった町に人が集まるようになって、観光地となった町を喜ぶ人も増える。
しかし、そこからがこの本の本題でした。
 壁に描いた女の子の絵は伊刈の亡くなった笑里という娘だった。
たった3歳で、「横紋筋肉腫」という腫瘍にかかった。
その時は治療の効果が出て、5年目となる小学3年生に無事進級できたが、脳に腫瘍が出来、亡くなってしまった。
 次に出てきた、両親との逸話は、この本で一番訴えたいと思っていると思ったことであり、この本の中で一番印象に残った言葉が伊刈の母が嫉妬に苦しむ伊刈に言った「才能の有無をその人の価値は、全く別の問題なの。才能があるからって、それだけでその人の価値が決まるわけじゃない。何をしたかが大事なのよ。」「才能に恵まれていることがイコール優れた事だなんて、ただの思い込みだから。同じように、才能がないことを引け目に感じる必要もない。才能が無いから駄目だというのも、思い込みでしかない。」
という言葉でした。
 だから、絵の才能が無い伊刈だったけれども、町の人たちを笑顔に出来る絵を描いたことが素晴らしいと思えた。
 そして、最後の章が☆5になった理由でした。
心の底から愛情緒を注ぎまくった笑里ちゃんの出生がわかり、伊刈は心から素晴らしい事をした尊敬できる人だと思えました。

 

2017年4月25日

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読書状況 読み終わった [2017年4月25日]
カテゴリ 貫井徳郎
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