理想の教室 ポップミュージックで社会科

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本棚登録 : 52
レビュー : 18
著者 :
ルーさん 人文   読み終わった 

「ドナドナ」で連れ去られる仔牛は、実は強制収容所に送られるユダヤ人の子どものことだった!? というミステリーを解くことに始まり、ボブ・ディランやジョーン・バエズ、中島みゆきまで。当時の社会のありさまを、歌に込められたものから読み取ろうというおもしろい企画。高校生向けということもあり、記述も平易で分量も適当。「思い出のグリーングラス」の歌詞が日本語訳されるときにどう変えられたか、というのもおもしろかった。日本語詞では「傷心で田舎に帰ってきた私だけど、家族っていいねー」という歌なんだが、もとの英語詞を見てみると……。でも、たんに「だーから日本の歌はだめだめじゃん」という表面的な総括をしないのもよし。
 まぁ、本から音は聞こえてこないわけで、そこらへんはいたしかたないがもどかしい。また、「ドナドナ」はすごく新鮮だが、ボブ・ディランやジャニス・イアン、中島みゆき……となると、なんか人選的にわかりやすくないか? いや、ケチつけてるわけじゃないけどさぁ。ちと「ポップ・ミュージック」の選び方が偏ってないか? たとえばブルース・スプリングスティーンがとかさ、実はブルーハーツの『リンダ・リンダ』には……とかさ、エミネムにちろっと触れるとかさ……だと、もっと「すげー」って言えそうなんだけど。
 まじめな本なので、「これで精一杯」という感じは否めないが……基本的には楽しく読めたし、チャレンジとしてグッジョブだと思う。

レビュー投稿日
2014年3月30日
読了日
2006年3月30日
本棚登録日
2013年5月19日
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