詰め将棋の本なのだから冒頭に詰め将棋のルールが載っているのは当たり前なのだけれど、同時に将棋の禁じ手(二歩とか打ち歩詰めとか)も載っているのは親切だな。……と思っていたら驚いた。なんと将棋のコマの動かし方から解説してくれているではないか。
こんな親切な詰め将棋本、見たことないぞ。
表紙にある『初心者でも必ず解ける詰め将棋』は誇張ではないんだな。
本書の内容は、もうタイトルどおりだと思っていただいて結構だ。
将棋の羽生名人監修のもと、あと一手で詰みになる詰め将棋の問題が全81問用意されている。
左のページには問題の盤面とヒントが書いてある。
ページをめくると右ページに、前ページ答えと解説とよくある失敗例が載っている。
つまり左ページを見て数分考えて「そうだ。ここに金だよ!」とか答えを出したらさっとページをめくって答え合わせができるわけだ。
さくさくと読めるだけに単調な読書になりがちなのだけれど、欄外に書いてある「羽生ペディア」という羽生名人に関するひとことウンチクがちょうど良いアクセントになって飽きさせない。
飽きさせないといえば。
約三十ページごとに羽生名人への長めのインタビューも載っていてちょうどいい頭の休憩になった。ほんと、うまい作りだな。
どこから読んでも大丈夫だし、どこで中断しても悔いは残らない。きっとこういう本が電車で読むのに一番適しているのだろうな。
http://loplos.mo-blog.jp/kaburaki/2010/05/post_d83f.html
- 感想投稿日 : 2010年5月28日
- 読了日 : 2010年5月28日
- 本棚登録日 : 2010年5月28日
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