サッカーボーイズ 14歳 蝉時雨のグラウンド (角川文庫 は 38-3)

  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (2011年6月23日発売)
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感想 : 23
4

以前に読了したサッカーボーイズの続編。
久しぶりに『サッカーボーイズ』ワールドを楽しみました。

キャプテンでもある主人公の武井遼介が2年生になり、
新しい「桜ヶ丘中学サッカー部」が始動。
野球部を辞めてサッカー部へ入部した小学生時代のチームメイトの問題だったり、
小学校が異なるグループ同士の溝だったり、と
サッカーまっしぐら小説とは少々異なりながらも、
自分自身が経験したことと重なる出来事が発生するので、共感しやすい作品だと思います。

サッカーをすることだけにおいても、
部活でやるのか、クラブチームでやるのかなど、
選択肢は様々あるかと思いますが(出来るかどうかは別にしておいて)、
部活でサッカーをすると言うことは、ただ一緒にプレーするという点だけに留まらない、
色々なものごととのリンクがリアルに描写されています。

私自身も中学の頃、運動部に所属していましたが、
指導してもらえる先生が居ないむず痒さも
部員同士の溝も、なんとなく分かるんですよね。

この作品の良さは、
あぁ、良かったなと思える読み終わった後のさわやかな読了感。
続編が気になるところであります。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: はらだみずき
感想投稿日 : 2012年4月16日
読了日 : 2012年4月16日
本棚登録日 : 2012年4月16日

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