スチームオペラ (蒸気都市探偵譚)

著者 :
  • 東京創元社 (2012年9月21日発売)
3.23
  • (2)
  • (17)
  • (20)
  • (6)
  • (2)
本棚登録 : 179
感想 : 28
4

蒸気機関で動くさまざまなガジェット、エーテル理論を基にした(我々からすると)奇妙な宇宙理論、そして少女探偵(志願)の繰り広げる、壮大な冒険活劇!……という、盛りだくさんな内容。
さらに、探偵志願の娘っ子のさらには男装サービス、ボーイミーツガールの逆をいくガールミーツボーイと、作者特有の饒舌な語り口で紡がれる物語に、どんどん世界に引き込まれていく。
さらに、語られるミステリ的事件は密室殺人、衆人環視下の殺人や、冒険活劇として「攫われた令嬢」といったこれまたステレオタイプながら魅力的な展開。

しかし、全部読み通して分かるのは、これらのある種過剰なまでの舞台設定は、事件の謎、そして物語全体を支える「ある一つのこと」を隠すために必要不可欠なことだった、ということ。
謎自体を見れば正直肩透かしなのだけど、この設定で、この語り口で描かれるからこそ魅力的な解決となっていると思う。

最後の最後の最後で、ボーナストラックのように示されるお遊び趣向、なくてもいいけどあったらあったで面白かったw

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリ
感想投稿日 : 2013年8月16日
読了日 : 2013年8月16日
本棚登録日 : 2013年8月16日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする