>イタリアから移民としてアメリカにわたった少年は、働きに働き、思い出をマッチ箱に残してゆく。
きびしい暮らしのなかで、生きる支えとなったマッチ箱日記。
やがて少年は文字を覚え……。
少年の目を通して、移民の暮らしと困難な時代をあざやかに切り取った秀作。
マッチ箱日記をひとつひとつ開けながら、ひいじいちゃんが、ひ孫に自分の半生を語る、という形で物語は進みます。
たくさんのマッチ箱一つひとつがひいおじいちゃんの大切な思い出であり、歴史なんですね。
住む国も時代も全然違う私ですが、一緒にひいおじいちゃんの半生を聞かせてもらえて幸せな気持ちになりました。
絵もじっくり見入ってしまうくらい魅力的。
どのページも素晴らしいけれど、最後のひ孫の表情がとてもいいなと思います。
素敵な絵本でした。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
絵本(小学生頃~大人)
- 感想投稿日 : 2014年8月23日
- 読了日 : 2014年8月23日
- 本棚登録日 : 2014年8月23日
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