>ちいさなホテルで働くぼくは、まだこの町しか知らない。
だけどいつか、大きなかばんをもって、この町をでて、この国をでて......
旅への想いをかきたてるリトグラフの絵本。

みやこしさんの絵本はとても素敵でつい手に取ってしまいます。
世界中からのお客さんを迎えるホテルで働くぼく。
知らない国の話を聞いたり、手紙を読みながら、旅する自分を夢見るのってすごく豊かな時間だなと思います。

私はめったに旅行する機会はないけれど、だからこそ非日常を味わえる旅はずっと心に残る思い出になるんでしょうね。
普段の暮らしがあるからこそ旅が輝くのかもしれません。

2019年8月24日

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シリーズ第三弾。
おしゃれで謎めいた店主さんのいる本屋さん。
個性的なお客さんに選んであげる本がとても面白かったです。
「おきんちゃん」「オシャレたいけつ」「ニャンコのおとまり」が好みでした。
ギュスターヴくんにも興味津々。
ニャンコと再会できたのもうれしかったです。

2019年7月29日

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読書状況 読み終わった [2019年7月29日]

>あさ おきて、かおを あらう みず。
うがいを したり、のんだりする みず。
みずとは、いったい どんな ものなのでしょうか?
暮らしの中で出会う水を通して水の不思議な性質を知り、
自然環境に目を向けるきっかけとなるような、科学する心をはぐくむ絵本。
かこさとしさんが手がけた最後の絵本。

NHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』でこの絵本を制作しているところを見ていたので読むのを楽しみにしていました。
予想通り、とても素敵な科学絵本でした。
読みながら水の持つ3つの性質について興味を持つことができます。
身近なところからどんどんスケールが広がって最後は地球規模になっていくところがとてもいいなと思います。

そして・・・最後のページ。
「ちきゅうのいきもののひとりとして~」本当にそうですね。
この絵本を読んだ一人ひとりが自然環境を大切にしようとする気持ちを持って行動すれば大きな力になるはず。

かこさとしさんに雰囲気が似ている料理人やお医者さんがいたり、最後のページにもかこさんらしき人やだるまちゃんとてんぐちゃん、からすのパンやさんなどのキャラクターが登場しているのは遊び心があっていいなと思いました。

巻末の「かこさとしさんからのおくりもの『みずとはなんじゃ?』ができるまで」も読みごたえがありました。原稿や下絵の実際の写真や絵を描いた鈴木さんの文章にも感激しました。
かこさんの言葉「よろしくたのみますよ」鈴木さんはちゃんと受け止めて素晴らしい絵本になりましたね。
これからたくさんの読者がこの作品を手に取るはず。
私までとてもうれしい気持ちになりました。

2019年5月28日

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読書状況 読み終わった [2019年5月28日]

>犬のペロは飼い主の“おかあさん"が大好き。おかあさんへのプレゼントを買うため、おしごとを探しに出かけます。何をやってもうまくいかない不器用なペロ。おかあさんへのプレゼントは手に入れられたでしょうか。

「くねくねさんシリーズ」で夢中になった樋勝さんの絵本!
今回の主人公は犬のペロ。
ペロがお世話をしてくれる大好きな飼い主の「おかあさん」にプレゼントを買うため仕事を探しに行く決意の場面がお気に入り♪
失敗ばかりでかわいそうだけど、どれも面白くてかわいかったです。
最期に親切なおくさんに出会ってよかった!
素敵なプレゼントを見たおかあさんの喜ぶ姿を想像するとペロみたいにうれしい気持ちになりました。

2019年1月3日

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読書状況 読み終わった [2019年1月3日]

>オーガスト・プルマンはふつうの男の子。
ただし、顔以外は。
生まれつき顔に障害があるオーガストは、はじめて学校に通うことになった。
だが生徒たちはオーガストの顔を見て悲鳴をあげ、じろじろながめ、やがて「病気がうつる」と避けるようになる。
一方で、オーガストの話をおもしろいと感じる同級生は少しずつ増えていた。
そんなとき、夏のキャンプで事件が起こる……。
全ての人に読んで欲しい、心ふるえる感動作。


以前の課題図書&映画化されたこともあり、ずっと気になっていてやっと読めました。

顔の障害というのはかなり目立つので本人も家族もしんどいのではないかとまず感じました。
でも、実際にオーガストと出会ったら私も本に登場する大多数の大人や子ども達のような反応をしてしまうような気がします。
そんな反応でたくさん傷ついてきたオーガストの気持ちを想像すると辛い・・・
だから学校に通い始めたオーガスト自身が傷つきながらも成長していく姿が素敵だと思ったし、家族や周りの人達が少しずつ変化していく様子がとてもよかったです。
この本から障害だというだけで目を逸らすのではなく、知ることと実際に本人と接してみることの大切さを教えてもらいました。

あらすじだけで重い話かもと構えてしまいそうですが、読みやすいけれど内容は深く強い印象を残す作品でした。
目立つ色の装丁もとても印象的でした。
たくさんの人に読んでほしいと思いました。
続編の『もうひとつのワンダー』もぜひ読みたいです。

2018年12月27日

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>とうふ屋さんが死者である子どもたちと出会う表題作のほか、日常のちょっとした裂け目に、異世界へのとびらが「くらん」とひらく、全七篇。

『ひぐれのお客』もよかったけれど、こちらの方がより好みでした。
特に印象的だったのは「うさぎ屋のひみつ」「春の窓」「トランプの中の家」
ねずみや猫、うさぎなど動物たちが話しているのは不思議だけど、それが違和感なく読めてしまう・・・
現実から異世界へ、異世界から現実への境がすごく近く感じました。

「トランプの中の家」は「不思議の国のアリス」の雰囲気もあって楽しめました。

神宮輝夫さんによるエッセイを読むとより深く安房直子さんの世界を理解できたように思いました。
次は安房直子コレクションを少しずつ読んでいきたいです。

2018年8月19日

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>「もしぼくが本だったら……」ではじまる、詩的な文章と現代的なイラストレーションが魅力の、ポルトガル生まれの絵本。
広い世界で心が迷子になったときにそっと私たちに寄り添って、新たな道やヒントをくれる「本」の力をあらためて感じる一冊です。

本好きはつい手に取ってしまうはず。
「もしぼくが本だったら」私の家にある本達はどう話しかけてくるんでしょう?
想像するだけでわくわくしちゃいます。

>本棚の飾りにするのはかんべんしてほしい。

あ~耳が痛い!
再読したいと思っている大切な本がほとんどなので、待っていてねと言いたい気持ちです(笑)


>何よりも まず いつでも読まれ、自由でありたい。

一番今の私にヒットした言葉でした。


読むタイミングによって印象も変わりそう。
すぐ読めてしまうけれど、ゆっくり何度でも味わいたい素敵な本でした。

2018年7月31日

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>一風変った動物どもが、ひとりの時間を過している子どもや大人たちを、ふしぎな世界へといざなっていく。
さびしくて、あたたかい、すきとおるような味わいの童話集。

「白いおうむの森」「銀のくじゃく」「小さい金の針」「初雪のふる日」「ふしぎなシャベル」「ひぐれのお客」とエッセイ「絵本と子どもと私」収録。

ちょっと怖くなったり、かわいらしい感じに癒されたり・・・どの物語も幻想的な雰囲気でとても好みでした。
MICAOさんの刺繍も物語に合っていて素敵。

特に気に入ったのは「小さい金の針」「ひぐれのお客」

『ひぐれのラッパ』も読みたいと思います。

2018年7月26日

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>幼いジュリアには、おばあちゃんの身に何が起こったのかまだ理解できません。
それでもひとつひとつの現実を受け止め、おばあちゃんに寄り添います。
たとえ忘れていても、つながりは途切れないことを教えてくれるこころ温まるお話。

角野栄子さん訳というのがきっかけで読みました。

認知症の祖母への思いを描いた孫娘目線の絵本でした。
年を取ってだんだん色々なことを忘れてしまう祖母の様子はとても切なかったけれど、結末は少し明るさも感じられてよかったです。

以前読んだ『ばあばは、だいじょうぶ』では泣いてしまいましたが、こちらは日本が舞台ではないからか?
静かな気持ちで読み終えた感じでした。

2018年7月26日

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かわいらしい表紙に惹かれて手に取りました。
絵はもちろん物語も優しくてよかったです。
ルーチカがりんごを頭の上に載せている理由がアンパンマンみたいでいいなと思いました。
アマノジャクの特徴をうまく利用して、温かく受け入れるフェリエのみんなも素敵でした。

シリーズもたくさん出ているようなので少しずつ読みたいと思います。

2018年7月5日

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>里山を「さとやまさん」として擬人化し、人に親しい存在として語りかけます。
春夏秋冬の季節の、風景、生き物、風、色形を、工藤直子の楽しい言葉と、今森光彦の美しい写真で紹介。
親子で読むのにも最適です。

写真絵本。
里山というのは、私達が住むまちと人があまり入らない大きな山や深い森の間にある丘や林、畑や田んぼのことと書かれています。
里山を「さとやまさん」と呼ぶだけで、身近な存在に感じるのが不思議。
「いろんな かたちで いろんな いのち 
いっしょに そばに いてくれて さとやまさん ありがとう」
という言葉になんとも温かい気持ちになります。
春夏秋冬それぞれの自然の美しさにうっとり。
四季がある日本はいいなあと思わされます。

2018年6月23日

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読書状況 読み終わった [2018年6月23日]

>こどもってね、ちいさな ひと。
でも、ちいさいのは すこしのあいだ。
いつのまにか しらないうちに おおきくなる。


こどもってなんだろう? 
そんな哲学的な問いが名作絵本を生み出しました。

様々なシーンの子どもたちが勢いのあるタッチで大胆に描かれ、子どもの感性がしなやかな言葉でつづられます。
作家自らが「代表作」と呼ぶベストセラー絵本、待望の邦訳!

子ども時代って振り返ってみたらあっという間。
自分も子ども時代を過ごしてきたからか、読んでいるとなんだか切なくなりました。

幼かった娘達も小学生と中学生・・・
体はもちろん、心もどんどん成長していっているんでしょうね。

心の中に子どもの部分が残っている大人でいたいなと思いながら読み終わりました。

2018年6月2日

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>大ヒット『せかいいちのねこ』の続編。
捨てられた子ねこを愛情いっぱいに育てるぬいぐるみのニャンコと、見守る猫たちの感動物語!

今回は成長したニャンコの姿を見ることができました。
子ねこを育てる立場になってより強くなったんでしょうね。
でも、泣き虫なのがかわいい。
とっても優しいいじわるねこもいいなあ。

子ねこは他の家族ができたけれど、ニャンコともずっと交流があるんだろうなと思える終わり方でよかったです。

2018年5月3日

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読書状況 読み終わった [2018年5月3日]

>安房直子さんのファンタジーの世界を絵どうわに。
子ぎつねが青く染まったゆびで窓をつくると、そこに母ぎつねのすがたがうつりました。
それをみたぼくは同じ窓がほしくなって…。

絵が多めでとても読みやすかったです。
子どもも大人も楽しめる深いお話だと思いました。

まだ少ししか読んでいませんが、安房直子さんの物語にとても惹かれます。
不思議な世界にふっと迷い込んだ感じ。
少し切なさが残る結末も好みです。

きつねの窓、私には何が見えるのかな?
見てみたいようなちょっと怖いような・・・

2018年4月22日

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ちょうちょうがひらひら・・・動物達にとまります。
うさちゃんがうふふ、しかさんがえへへ。

まど・みちおさんの優しい文章と、にしまきかやこさんの温かい色合いの絵がとても合っていて素敵です。
春にぴったりの絵本。

2018年4月9日

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丸い積み木、時計、メロン・・・私達の身近なところには丸いものがたくさん!

ヒントになるような形のページがあって、次をめくると答えが分かります。
ちょっとしたクイズ遊びも楽しめます。
子どもと一緒に丸を探してみたくなるかも。

2018年4月9日

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読書状況 読み終わった [2018年4月9日]

>いぬもねこもひよこも、みんなにこにこおかお。
あれ、だるまの赤ちゃんなきむしおかお。
そこへ、だるまのおとうさんがやってきて…

動物達の笑顔がとってもかわいい。
読んでいるだけで癒されそうです。
絵本の角を丸くしてあるのも気遣いが感じられていいなと思いました。

2018年4月9日

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読書状況 読み終わった [2018年4月9日]

>コリスくんはいつも一人で紙飛行機を作るのに夢中です。コネコくんは、そんなコリスくんの紙飛行機が大好きで、一緒に遊ぼうと誘いに来ます。
ところが、「紙飛行機が壊れるのがいや」とコリスくんは、いつもしらんぷり。
ある日、強い風が吹いてきて大事な紙飛行機が飛ばされてしまいました。
コリスくんの紙飛行機は、どこへ行ってしまったのでしょうか? 
コリスくんとコネコくんは、友だちになれたのでしょうか?

一人で紙飛行機を作るのが大好きなコリスくん。
風で飛んで行ってしまったことから友達との交流が生まれます。
コリスくんの気持ちが少しずつ変わっていく様子がよかったです。
一人で遊ぶのも楽しい、友達と一緒に遊ぶのも楽しい、どちらも大事だなと感じました。

2018年3月18日

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読書状況 読み終わった [2018年3月18日]

>風の子のくせに寒がりのフーは、くまのストーブ店でガラスのストーブを手にいれます。
美しいストーブに火をつけて暖まっていますと、ひめねずみがやってきました。
「お日さまがおっこちてきたのかと思った」ガラスのストーブは、心まで温かくなるようでした。
時間と空間をこえて旅をするうちに、フーは大人へと成長していきます。

1969年『目白児童文学』に発表された作品とのこと。
時代を感じさせないのが、すごいなと感じました。
風の子フーが大人になって帰ってきた時の様子がすごく切なかったです。
降矢ななさんの絵もよかった!

安房直子さんのお名前は耳にしたことがありましたが、これまであまり読む機会がありませんでした。
とても不思議な魅力があって好みの予感。
少しずつ読んでいきたいです。

2018年3月18日

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「パパとよむわくわくえほん」シリーズ。

風船をふくらませると何になるかな?
緑の風船が少しずつふくらんで・・・きゅうりかと思ったら新幹線に変身。
ちょっとひねりが効いているので面白かったです。

2018年3月15日

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読書状況 読み終わった [2018年3月15日]

あひるさんのふわふわおしり、ぶたさんのまあるいおしり・・・
おしりに注目したかわいい絵本。
三浦太郎さんの優しい絵に癒されます。

2018年3月14日

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読書状況 読み終わった [2018年3月14日]

>もうすぐ冬ごもりの季節です。
カエル親子もおばあちゃんのうちで冬をすごす予定なのですが、乗るはずだった飛行機のハトが眠ってしまい、あやうく欠航に……?!

欠航の理由がお昼寝って(笑)  
でも無事に代わりの便に乗れることになってよかった♪

絵がとてもかわいい!
じっくり読むと細かく描き込まれていてさらに楽しい。
虫や生き物、飛行機好きな子は夢中になりそう。

先に出た『つばめこうくう』も読んでみたくなりました。

2018年2月3日

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読書状況 読み終わった [2018年2月3日]

1歳~とあるように、積み木、食パンなど乳幼児になじみのある四角が登場します。
クッション、ポストはちょっと難易度高めかな。

『まるみつけた』『さんかくみつけた』も読みたいと思いました。

2018年2月3日

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読書状況 読み終わった [2018年2月3日]

エリック・カールさんの再話&絵で楽しめるイソップ物語が11話収められています。
見開きに絵と文章で一話完結。
「キツネとツル」「ウサギとカメ」などおなじみの話はもちろん、初めて知る話も面白かったです。

物語が短くまとめられているので読み聞かせにもよさそう。
さすがエリック・カールさん!
絵のインパクトがすごいなと思いました。

2018年2月3日

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読書状況 読み終わった [2018年2月3日]
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