表紙から目を惹きつけられる、
リアルなフクロウたちと、暗い背景。
本を開くと、またまた真っ黒な中に、リアルで美しい絵が描かれています。
その黒に飲み込まれ、思わず本の世界に入り込んだような気分になってしまう。
絵本の中のフクロウたちは、ママの帰りを待っています。
3人の子たちは、真っ暗な中、不安な気持ちを抱えながら、
「ママは絶対に帰ってくる!」と信じて待ちます。
タダ待っているだけなのに、
真っ黒な背景と、子たちの心細い呟きで、まるでとんでもない冒険に出ているかのごとく、心がザワザワしはじめます。
すっかり物語の中に引き込まれ、
ドキドキし始めた頃、フワーッと夜空から舞い降りてくる母フクロウに、
ホーッと安心感が体中に溢れてきます。
まるで自分が子フクロウになったような気分。
妙にリアルな絵と会話が、
自分もその中にいるような錯覚をおこさせるのかなぁ?
子たちのかわいらしい会話も微笑ましい。
ママが最後に子に言う言葉が、子たちへの愛情を感じてしまいます。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
絵本
- 感想投稿日 : 2010年1月24日
- 読了日 : 2010年1月23日
- 本棚登録日 : 2010年1月23日
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