“愚直に戦う美学”
郝昭という武将はゲームやってると、終盤必ず獲得してしまう武将
地味な辺境の太守か、副将キャラ 武骨だけど実務的で地味
俺様 三国志ゲームでこの人 中央に連れてきたこと一度もない。
ずーと西涼あたりの太守にしてます。偏見(笑)
こつこつと戦功を挙げ、人より遅れて将軍に。
この武将にとって、最大の晴れ舞台・事件・試練・修羅場が
孔明の大軍勢を迎え撃つ戦い。
蜀の第二次北伐にて2000の兵で陳倉城防衛
対する蜀は2万! 10倍
ここ抜かれると長安へは一本道。
魏の命運は彼の采配に懸かった。
タイトルのぼっちゃんとは郝昭の長男 この戦いが初陣
実話も演義も、この小説でも
ただひたすら防いで防いで、淡々と部下を鼓舞する。
部下もこの人なら、この人の戦いなら、理解して従う
地道に任務を遂行する姿を、子供の視点から描くという発想がいいです。
当初は武将とは名ばかり、行政官的な父親の姿勢に反発を覚え、疑問を呈します。
しかし、父に従う副将・文官らと接するうちに父親は理想、目標となります。
籠城30日 ようやくやってきた救援に蜀軍は撤退。
郝昭に対しては敵だけでなく、味方でさえも驚嘆。
ただ司馬懿仲達だけは、ここの防衛は彼しかいないと見抜いていたと伝えられる。
第2次北伐後 間もなく病死。長男 郝凱が後を継ぐことに。
実際に父親と同じタイプの武将になりますが、若くして戦死してしまいます。
歴史小説だけど、ホームドラマ
こういう着眼点でいっぱい書いてほしいですね。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2014年10月8日
- 読了日 : 2014年10月8日
- 本棚登録日 : 2014年10月8日
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