絶対泣かない (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (1998年11月19日発売)
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15の職業のなかで奮闘する女性たちを描いた、お仕事小説の短編集。

とくに印象に残ったお話は…↓↓↓
「アフターファイブ――派遣・ファイリング」
正社員より派遣さんの方が仕事がデキる~っていう職場は、意外と(?)多いもので。
たしかに最終的な責任は負わないかもしれないけど、だからって「派遣はいいとこ取り」みたいな言い方はないんじゃない?って思った。
双方言い分があるだろうけど、派遣に分が悪い感じで終わったので、ついつい肩を持ってしまったわ。( ̄へ ̄;)ゞ

「気持ちを計る――タイムキーパー」
ラストシーンが良かったw
話し合ってみたところで、苦手な相手とだって分かり合える~なんて保証はもちろんないけど、それでもまずは話してみないと分かんないよなぁって考えさせられた。
なんとなくだけど、「こんな時、私が男だったら…」と性別のことを考え出すのは、圧倒的に女性の方が多いような気がする。

「女に生まれてきたからには――エステティシャン」
も~すごい共感!ヾ(>д<;)
容姿にコンプレックス(今回でいえば毛深さとか)があると、それを改善するために金がかかる。そこからして既に生まれながらの美人より損してる気がする。
でもちょっと待て!!
たしかにナチュラルボーン系の美人はいる。いるけど、そういう子たちが陰でまったく努力していないか?美にお金をかけていないか?というと、やっぱりそういうわけではないんだろうなぁとも思う。
綺麗だからって、幸せが約束されるわけじゃないし。
周りの目が気になるのも本当だけど、やっぱりその人自身がいちばん美醜にこだわってるのかもしれないなぁと思って…我が身に振り返って、反省。

全体的にとても読みやすいし面白かった。(^ω^)
小説を読んだくらいでその職業を知ったつもりになることはできないけど、さまざまな職業の裏方を垣間見られたようで良かった*

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説 / 未分類
感想投稿日 : 2017年3月6日
読了日 : 2017年3月5日
本棚登録日 : 2017年3月6日

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