いわゆる雑多な事象から面白みを掬い上げるものですが、これが大正時代に書かれたことが意味があります。取材の甘いところや、絵の下手さなどはマイナス要因ですが、先駆者として評価されます。
個人的には、玉の井遊郭(正確には遊郭とは言えないようですが)に関心があり、この街が小学生の社会科発表のように絵地図で表現されているのがツボでした。その時代のその町に脚を踏み入れることはかないませんが、一つ一つの商店を地図から読み取って感じることができます。
小学生の絵地図のような市井の研究を集積しておくアーカイブがあれば、街の変遷がつかめるのに、と地方自治体や民間研究機関に取り組んでほしいと思いました。だれか、アーカイブを作ってくださいよ。地図関連の出版社が手をとりあってやってくれないかな。google earthに貼り込んでもいいね。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
時代論
- 感想投稿日 : 2011年9月23日
- 読了日 : 2011年9月23日
- 本棚登録日 : 2011年8月7日
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