ジョゼと虎と魚たち (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (1997年3月27日発売)
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本棚登録 : 5851
感想 : 680
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言うなれば“オンナの短編集”
とにかく文章が美しかった。
最近読んだ小説のなかでは、気になる言葉&調べたい言葉の宝庫で。
多用される関西弁、上品でエロティックなオンナたち。 内容は全然いやらしくないのに、そこはかとなく上品な色気が漂うのは、田辺さんが描くオンナたちの“ドライで男を解り尽くしてる感”のせいなのか。

表題作は映画を何度か観てるけど、原作はこういうラストなんだ、と。映画とは少し違う。
映画の残酷なラスト、現実なんてこんなものよね、って思えてすごく好きだけど、小説の終わり方もまた余韻があって良いと思った。

読んだだけでなんとなく良い女になれたような気がする短編集。
恋愛に大事なのは“間”ってことを教えてくれるような。

(最近出たプレミアムカバーコレクションの装丁がとても素敵で、私はそれを購入しました)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2014年7月20日
読了日 : 2014年7月20日
本棚登録日 : 2014年7月20日

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