この本は、セカンド・コレクションの4冊目ということで、わりと後期なのだろうか。夫の阿部薫が亡くなったあとのエッセイもあるから、そうなのだと思うが、ここが『新たなスタート』にはならなかったのが切ない。(のちに鈴木いづみは自殺してしまう)
相変わらず、私をいい意味で刺激してくれる言葉がたくさん並んでいる。
非常にあたまのいい人だと思うので、私の軽い脳みそじゃ理解しきれていないところも多々あるのだろうけど、感覚的に通じるものを感じるのです。
20年以上も前の作ばかりだというのに、不思議と古さを感じない。むしろ、現代を予見するような言葉もあったりする。この人には、予知能力でもあったのか?と思えるほどに。
『明るい絶望』とは、鈴木いづみの言葉であり、私は深く感銘をうけた。
この意味を感覚的に理解できる人と出逢いたいと思ったりする。
対談集のなかには、いまでも第一線で活躍している著名人との対談もあるわけですが、所ジョージさんって実はものすごくアクが強くてとっつきにくい感じの人なんだって初めて知りました。それも若さゆえか?
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2011年1月20日
- 読了日 : 2009年2月24日
- 本棚登録日 : 2011年1月20日
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