しんと静まる雪の夜
錫を鳴らして歩く赤い女に導かれ
町から町へと渡ってゆく怪しい集団。
巡礼めいた一行。その一行に加わった僕は
微妙に異なる世界から世界への旅に出る…
(夜行の夜)
「風を放つ」「夜行の冬」「鸚鵡幻想曲」
「迷走のオルネラ」「ゴロンド」5編収録。
幻想ホラー小説というのでしょうか。
怖い感じはあまりなく、独特の世界観
不思議な空気感を持った作品たち。
「夜市」だけ読んで他作品を
読んでいなかったのですが、
この本を読んでもっと他作品も読んで
みたくなりました…!
文章がうまいので読みやすいけれど軽くなく、
描かれる美しい情景。
どれも魅力的でしたが
特に「集合体」を探し出し「解放」する男が
描かれた「鸚鵡幻想曲」が印象的でした。
「夜行(やぎょう)の冬」も
寂しくて不気味で静かで良かったです。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2018年10月7日
- 読了日 : 2018年9月26日
- 本棚登録日 : 2018年9月26日
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