さくら

著者 :
  • 小学館 (2005年2月23日発売)
3.64
  • (496)
  • (582)
  • (904)
  • (116)
  • (40)
本棚登録 : 3995
感想 : 711
4

「ふくわらい」の時にも思ったけど
西加奈子の本は痛々しく、心にズシンとくるのに
読み終わった後、なんて希望に満ちているのだろう。

途中までふわふわしていたので
読む手が止まってしまっていたけど
後半にかけて一気に展開して夢中で
読んでしまった…

幸せな時間の描写があたたかかっただけに
お兄ちゃんのあたりからは本当に辛くて…
そんな中で唯一の希望、絆、幸せの形であるサクラ。
最後、サクラを助けようと「どこかいかれた」ように
車で街中を走る家族。その疾走感。
涙が出た。

「ボール!あの、軽やかな跳ね!」

西加奈子の他の作品も読んでみようと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2013年5月21日
読了日 : 2013年5月21日
本棚登録日 : 2013年5月21日

みんなの感想をみる

ツイートする