習近平体制発足前後に起きた中国共産党内部の混乱を少しでも明らかにしようとした作品です。薄熙来元重慶市共産党委員会書記の事件をきっかけに、太子党、共青団、党幹部などの姿に迫ろうとしています。
本書を読むと文化大革命を乗り越えた世代が政治の第一線に立つ時代になっていること、また文化大革命が未だに政治キャリア構築の上で影響を与えていることを再認識させられます。
中国共産党もその実態に迫ることがかな。難しいことが伝わります。
なぜならどうしても取材ソースがぼやけた書き方にならざるを得ないためです。
それが真実味をもたせる一方で、どこまで信用できるのかという疑問も最後まで残ってしまいます。
2010年代前半の中国共産党の様子を知るには手頃な作品だと思います。
出版社、或いは元の記事が朝日新聞で掲載された内容ですが、反日的な内容とは思えませんでした。為念。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2013年11月12日
- 読了日 : 2013年11月12日
- 本棚登録日 : 2013年11月12日
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