キング&クイーン (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2012年2月15日発売)
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本棚登録 : 1357
感想 : 181
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スパイを描いた「ジョーカーゲーム」は連作短編だったが、今作は長編である。あの切れ味は長編でははどうなるや?と思いつつ読了した。

ん~氏はやはり短編が得意なのだと思う、サスペンスフルな展開が急遽収束してしまい、さして緊迫した危険ではなかった。国際謀略と思ったら、近所のイジメ合戦だったんだ!というような感想しか持ち得なかった。

チェスの世界チャンピオン及び、その勝負の世界が背景にあり、ジャンルは違うが「猫を抱いて像と泳ぐ」を思い出す。チェスに取り付かれた人の描写は共通点が多々あった。チェスのルールくらいは勉強してみようかな?と思わされた。

ヒロインのキャラ立ちは非常によかったと思う、元SPで高身長モデル体系、愛想のない怜悧な美貌、祖父から古武道を受け継いでいる。シリーズ化の構想があるのだろうと思える。

ちょっと残念に思えるものの、これから進化していく物語かもしれない。

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: その他国内
感想投稿日 : 2014年2月6日
本棚登録日 : 2014年2月3日

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