初めての都築道夫作品、タイトルに惹かれ読了。
作品そのものへの感想というか、思いは、ブクログ読者の大半が抱くものと同じであった。なんのなのだ?どうなったのだ?わからない…理解不能…
解説の道夫秀介氏は「混沌」という言葉一つで作品を評している。氏のペンネームは「都築道夫」氏から拝借したようで自称大ファンであるとのこと。その心酔ぶりと愛は充分伝わった。にも関わらず一読者として全ての読者にも伝わるに容易い一言を記しているのに、感銘を受けた。
「一つだけ言えるのは、この本は読み手によって様々に貌を変えるということだ。そして読み終えた人は、きっと一様にこんな疑問を抱くだろうー著者本人は、この本をいったいどう捉えていたんだ?」
まさに自分がそう感じたことと全く同じ読後感だった。都築氏は一時代を築かれた大家であり、他の著作も読んでみようとは思う。道夫氏が初めて読んだのが今作だったように、ここから始めてみるのがよいだろうと思った。
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カテゴリ:
都築道夫
- 感想投稿日 : 2014年7月7日
- 本棚登録日 : 2014年7月1日
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