ガンルージュ

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本棚登録 : 243
レビュー : 55
著者 :
しろコシオさん 月村了衛   未設定

月村氏らしいキレのあるアクション、良くも悪くもマンガ的アニメ的であり、アニメ脚本、シリーズ構成を手掛けてきた月村氏の足跡がうかがわれる。

韓国特殊工作員グループが群馬県水上市にて拉致事件を起こし、運悪く少年少女が人質となる。警察機構は公安の暗部によって事件より遮断され当てにはならない、救出に命かけるのは女二人のバディーである。一人は38歳主婦であり少年の母親、元警官であり実行犯のリーダーとは浅からぬ因縁を持つ。ここまではまぁよい、主婦歴が10年以上なのに特殊工作員と五分以上の戦闘力を持ってたり、射撃の精度がほとんど100発100中だし、何人殺すんだよ~ってメンタル的にも超ド級。でも違和感は感じない、なんていってもアニメの脚本的に読み進めて読者は勝手に脳内動画再生すればよいのだから…

でもでも、もう一人少年少女の担任女教師33歳の設定は飛びすぎてた。本読みの人なら今作の一番の注視ポイントは彼女に違いない。田舎の体育教師でジャージが普段着であるが、元はアマチュアロックバンドのヴォーカルであり、別れた元カレは新宿署で飼い殺しの目にあってる元公安のキャリア。そして元カレは公安必殺の闇情報を握っていて、常に公安の監視対象…これは大沢在昌氏の「新宿鮫シリーズ」の鮫島と晶しかいないいじゃん!

「新宿鮫」本編では「絆回廊」で二人は別れてしまうけど、さらに数年後こんなふうに二次創作に及ぶとは?月村氏の中でか?それとも月村、大沢両氏の間でやりとりがあったのか?そのあたりに興味は尽きない。

女二人の活躍で人質も救出されハッピーエンドでの終幕であるが、アニメ的作風の中にも「公安」の闇を感じさせる挿話を絡めてあり、氏の代表作「機龍警察シリーズ」の重厚さに通じるものを感じた。

最後に思うことは金属バット最強!ですね。

レビュー投稿日
2018年1月24日
本棚登録日
2018年1月19日
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