検事調書の余白 (朝日文庫 さ 22-1)

著者 :
  • 朝日新聞出版 (1996年1月1日発売)
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感想 : 1
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札幌高等検察庁の検事長を務めた著者が、38年の
長い検事生活で出会った事件をもとに、法律を論
じ、人間を語りながら、その狭間で繰り広げられ
る本物の人生ドラマを鮮やかに描き出す。

著者は、元検事、退官後は参議院議員となり2期
務めた。政界引退後、2009年に死去した。
本書は、1993年に単行本が出版され、1996年に加
筆のうえ文庫化された。
単行本出版時に購読したが、現在読んでも、まっ
たく古びていない。

石川啄木の不起訴、護憲の神様児島惟謙など歴史
上の人物や、世情の物事などを法律家の視点から
書かれているが、なかなか面白い。法律家の著作
は、固く読みにくいものが多いが、読み易くてお
すすめである。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 警察・司法
感想投稿日 : 2011年11月6日
読了日 : 2011年11月6日
本棚登録日 : 2011年11月3日

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