「律儀」のハイヒール。立原透耶の「ひとり百物語」の中の話を思い出しました。あれも、マンションでの話でしたね。
「S氏の証言」どんな気持ちで、聞いてたんですかね。この話の内容って、黒木あるじさん本人が体験した怪異と、つながっている気がするんですよね。書いたら死ぬと思う、って言われたやつです。
「忌み森」「人面魚」山にまつわる怪異。こういう話は聞くと、やっぱり一定の禁足はあるべきなんだな、と思いますね。自然への尊敬忘れちゃいけないな、と。
「ペガサス」もう、モスマンの話だ。かわいい顔して、凶悪な妖獣。地下道で会いたくなかったです。メガテンのことですよ。
「イチョウくん」きゃっきゃうふふでパワースポット巡りに洒落込むから、こういう事になるんです。なんでずかずかと、自分以外の領域に踏み込んでへらへらしてられるのか、さっぱりわからないですね。
「待合所にて」「桜別れ」「窓の彼方に」とほっこり3連発きてからの「ヲわリ」。
百物語形式の怪談集で、こういう終わり方かれると、後味がよろしくないです。
ま、きちんと恐さで終わり、というのが怪談だけどもさ。
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- 感想投稿日 : 2015年6月16日
- 読了日 : 2015年6月16日
- 本棚登録日 : 2015年6月16日
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