STARDUST MAMORYの終幕の16巻。デラーズ紛争の後始末と未来への、希望と言えないところが、連邦の闇の深さ。バスクがその象徴として、数々の政治工作をおこなっていきます。事実の隠蔽、改竄、権力の掌握、弾圧強化。0087へと続くティターンズの時代。
ティターンズの制服を着ることになったアルビオン隊の面々の表情が不服満々でした。アニメだとまんざらでもないという印象だったので、違和感がひどかった思い出。ニナの最後の笑顔もそうでしたが、こう、それはないでしょうという。艦長だけが生贄になって、自分達はエリート部隊へ昇進というのは、違うだろうというね。
実は生きていたシーマ。木星船団に密航、地球圏脱出する彼女が表舞台に現れることはあるのか。往復4年という年月だと、0087か0088に戻って来る航路。ZやZZに絡むのか、それともSの方なのか。
ガンダムは派生作品が多くて、何が正史かはわからなくなっているので同作品でもパラレルになっていることが多いですが、それが楽しみでもあるので今後の展開も期待していところです。追いかけるのは大変だけど。
悪女の名を確固たるものにしたラストのニナの笑顔の場面。
REBELLIONでは違う結末になると思っていたのですが、描かれてしまって驚愕。ただ、コウの幻視ということで一安心。
彼女は新たな職場で、新たなMS開発を目指します。ガンダムという良くも悪くも時代を作るMSを。これまでのニナという人間をリセットして笑顔でコウ待ってました、の流れは違うでしょうよ。贖罪とまでは言わないけども、何かしら自分の心が変化するものがあってもいいと思います。
ニナが嫌いな人は、REBELLION読んでみてほしい。0083の終幕が彼女にとっての始まりなので、好きになるかはわからないけども、印象は変わるのではないでしょうか。やっとプラマイゼロで評価できるといった感じですが。
- 感想投稿日 : 2022年4月30日
- 読了日 : 2021年3月28日
- 本棚登録日 : 2021年3月28日
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