化け札

著者 :
  • 講談社 (2015年5月20日発売)
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本棚登録 : 62
感想 : 8
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戦国時代の真田といえば、最近の大河ドラマもあって真田信繁=幸村が有名ですが、その父・真田昌幸の話。武田滅亡から小牧・長久手の戦い終結までの期間です。
上杉・北条・徳川と3大国の狭間に位置する真田。大国に挟まれた小国といえば、たいていは周囲の都合に振り回され押しつぶされていく、悲哀がお決まりの滅ぶお話になるのだけど、真田にその気配はみじんもなく。
小国ではあるけれど、パワーバランスの一翼として生き抜く道を選ぶ事で、確固たる自負を感じます。
実力が足りないうちは、風見鶏のように立ち回り、決戦となれば、隠していた実力を大いに示す。
クライマックスの上田合戦が痛快なのは、GIANT KILLINGそのものだから。
その武将としての実力を認められても、表裏者と謗られ侮られる真田昌幸。その根底に流れるのは、武田信玄への恩義・思慕の情があるから。
この隠した心意気が単純だけど、好人物でかっこいいです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2017年7月16日
読了日 : 2017年7月16日
本棚登録日 : 2017年7月16日

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