「三体」第二部上巻。

三体艦隊との敗北決戦を回避するべく、残された四世紀という時間を使い果てのない努力をしようとする人類たち。
タイトルの黒暗森林は、彼らの置かれた境遇のことか。

状況を一変させるような事案は現れず、残り時間は無くなってゆく。
面壁計画と、未来への増援計画が希望の道になるのかどうか。

下巻で森を抜け出すことができるのか。トンネルはいずれ抜けるし、やまない雨はないけども、トンネルを照らす灯りが欲しいし、雨を避ける傘が欲しい。
今の苦悩をなんとかしないと、未来への希望も描けないのが人間というもので。それを確定した敗北という無力徒労感が圧倒的に押しつぶしてゆく。

さて、黒暗森林を進むために下巻を読むか。

2024年6月9日

読書状況 読み終わった [2024年6月9日]

冥界を進むテンマたち。その前に現れたのは冥王ハーデス=アローン。なんというか、記憶がまだ定着していないというか。アローンが抵抗しているわけでなく、ただただ定まっていない感じがします。ケルベロスとお共に襲いかかってくるハーデス。
冷やかしの襲撃を経て、たどり着いた先にいたのは乙女座黄金聖闘士アスミタ。
乙女座はやはり最強クラスの黄金聖闘士のようです。

まあ、ギリシャ神話モチーフでありながら、小宇宙の力を測るのは阿頼耶識という密教の言葉だったりするので、シャカという名前だった本編では最強というのも仕方がないかな、と思います。

乙女座アスミタとテンマの戦い。
ここでテンマの小宇宙が一瞬の爆発を見せ、聖闘士としての実力を認めさせた結果、キーアイテム手に入れます。なるほど、あの108珠の数珠がここにあるのね。

そういえば、ジャミールからずっとついてきているユズリハって、聖闘士でもないのにすごいな。てっきり青銅の主役級の誰かかなと思っていたのですが。性別的にアンドロメダかな、とか。一行に聖衣着ないので貴鬼ポジションです。登場人物紹介では、小宇宙に強さに言及されているので聖闘士だとは思いますがね。
黄金ってことはないでしょうから、やはり白銀かなぁ。

地上へ帰還して、やっと新生ペガサス聖衣を装着したテンマ。そういえば、ずっと裸装備でした。なんの縛りプレイ?あえて、聖衣を脱いで小宇宙を高める、とかいうのは誰だったか?
巻末の聖衣・冥衣分解装着図があるのは嬉しいですね。これがあってこその聖闘士星矢でしょうよ、懐古厨ではありますが外せません。

ただ、冥衣は全身鎧タイプなので、変形機構が少ないのが残念。青銅とかのゴリゴリ変形が楽しかったんですよ。全身鎧はやはり、黄金とか神衣じゃないとね。格が違うので。下っ端冥闘士でも全身鎧だと納得がいかないのです、気持ち的に。
冥闘士の強さの象徴ゆえの全身鎧と言われれば、それまで。納得せざるを得ないなぁ。

2024年6月11日

読書状況 読み終わった [2024年6月7日]

黄泉平坂でのマンドレイクとの戦いも佳境。ここで飛び出したペガサス彗星拳。もう出しちゃうんだ。
マンドレイク撃破し、さらに冥界の奥へと進むテンマたち一行。この先に聖戦の行末の鍵を握るものがあるそうです。

一方、聖域に侵攻開始した冥王軍と迎え撃つ黄金聖闘士。緒戦はグリフォンのミーノスと、魚座のアルバフィカ。いきなり冥闘士三巨頭の一角が登場。
本編では、そこまで強さを感じられなかった三巨頭でした。ラダマンティスとアイアコスとミーノスだっけ。こちらでの活躍はどうか。
同じ意味で不遇というか、悪役ムーブだった魚座黄金聖闘士。汚名返上の期待をしてしまいます。

己の身を擲ってでも、民のためアテナのために戦い、身を散らしてゆくアラバフィカ。ナルシストだった後世の黄金聖闘士にも、この姿を見せてやりたい。
同じ技を使うのは、聖闘士として序列される時の通過儀礼みたいなもので、その上でオリジナルを持つことが個性になるんでしょうね。クリムゾンソーンがそれ。

限界を出しきり、ミーノス率いる冥闘士を撃退したアルバフィカ。
ここで明かされる、冥闘士は死なない、という事実。どれだけアテナ側が犠牲を出して撃退しても、無尽蔵の兵力で侵攻し続ける冥王軍。
この設定を覆す鍵が、黄泉平坂にあるのだろうな。

2024年6月11日

読書状況 読み終わった [2024年6月7日]

佐藤史生短編集「夢喰い」。
80年代のSF少女マンガ家として活躍した方だそうです。少女漫画家さんは知らない方がとても多く、自分的にはフロンティアな部分です。
まあ、知っていると思うこと自体が傲慢ではあると思います。知らないことを知るのは喜びであるので、購入しました。

空想と幻想と奇想の織りなす物語が、作者の色なのかなと短編8作を読んで思いました。没入感を物語への共感とするのなら、没入よりも耽溺の方が近い気がする。
なんだろう、揺蕩うという表現で独語を語るのが一番近しいか。物語に入り込むよりも、沈んでゆくという感覚。気持ちがよい。液体と個体の中間の柔らかさのものに沈みゆったりまどろむ気分がある。
物語のクライマックスでは、衝撃があるのだけど、それを踏まえた上での気だるさの中の幸福感なのかな。

『金星樹』『阿呆船』『羅陵王』『塵の天使』の読後感がいいですね。このまま物語の中に沈み込んでしまいたい、という危うさをもつ幸福感です。

メガテン好きなので『レギオン』が好みであるのは言うまでもない。この物語の先に「BASTARD」があるような気がします。多少は影響受けているんではないかなぁ。

2024年6月6日

読書状況 読み終わった [2024年6月4日]

待ってましたの沼駿新作「超巡!超条先輩」。

誠に勝手ながら、「左門くん」は意に沿わないバトル展開が多めになってしまいつつあったので、覚悟を持ってやめたのだと思っています。勝手ながら。
まあ、悪魔バトルは大好きなので楽しみにしていましたが、作風じゃあないんだよな、と思っていました。新作は、交番のお巡りさんということで、カス公務員のお仕事日常超能力者漫画になるのだと思っています。バトル展開はないでしょうね。
いや、好きですけどね。
全国のお巡りさん集めて、なんか逮捕術大会とか、鑑識大会とかさ。少年ジャンプのバトル展開とは違うけども。
超能力者と脳筋柔ちゃんと配膳ロボットのトリオで送る「超巡!超条先輩」。
ちょこちょこ前作の小ネタが仕込まれていてくすくすしてしまいます。

なぜか巻末のおまけコーナーで劉禅と孫権について熱く語っています。なぜ?

劉禅が暗君第一人者であることは、他にも多く候補者がいるけども否定しないのですが、降伏後に処刑されなかったことは特筆すべきじゃないのかな、と思います。革命による打倒ではなかったし、蜀漢滅亡後も呉は健在だったので、蜀漢の反乱分子を刺激しないという判断もあったのかもしれません。
よく引き合いに出される宴席での空気読まない発言ですが、あれも蜀漢皇帝だった頃を思い出す、となると、司馬一族に対する反乱の兆しありと言われかねないので、保身としてうまく切り抜けたという見方もあります。
『国家の存亡なんて、個人の自由と尊厳に比べたら大したことではない』という言葉に従えば、劉禅の生き方も単純に非難するものではないのかもしれませんね。

と、おまけコーナーに乗っかってみました。

なにはともあれ、楽しみな「超巡!超条先輩」なわけですよ。

2024年6月5日

読書状況 読み終わった [2024年6月4日]

Number1097は、井上尚弥と日本ボクシング特集。

フィクションを越え続けてゆく井上尚弥。こないだの東京ドームでさらに高みへと昇り続けています。
とはいうものの、初回のダウンにヒヤリとしたのも事実。井上尚弥が負けることは考えられないけども、衰えが来ていつかそういう日が来るであろうという覚悟はあります。神の域に達しているけども、人へと戻る日が。チャンピオンの3番ですね。これでただの男に帰れるんだ、です。井上尚弥よりも鷹村の方が似合う気がする。哀愁と哀切しかないので、そんな日はみたくないですが。
何より、その日がネリ戦であってはならない、というのがあの瞬間に感じた、たった一つのことでした。
神から人へと引き摺り下ろされた山中慎介。井上とネリ、当事者がどう感じているかはともかく、この試合を見た日本人ボクシングファンの多くは、あのことを忘れていないだろうし、あの呪いを祓ってもらいたいと思ってたはずなので。
まさか、という気持ちはRが進むごとに消えてゆきました。そして、終わってみればいつもの歓喜と賛辞と尊敬のセレブレーション。

ネリが強かったのは事実。だからこそ、あの時の彼がやってしまったことが理解できない。それでも、彼を寄せつけずに勝利した井上尚弥の価値が上がります。この先、というかだいぶ前から前人未踏の道を歩き続けているので、どこまでも進んでいってほしい。多分、フェザーの4団体統一王座をキャリアの終幕と考えていると思うので、着実に一歩ずつ歩みを進めて、神となり伝説となっていただきたいです。

那須川天心が、どんな形で世界戦線に登場するのか。近い階級では、井上尚弥をはじめとして日本人王者が多いので、天心のネームバリューと日本人対決というわかりやすさで、ビッグマッチになりそうなんですが、どうなることやら。今までの試合を見る限り、チャンピオンになるほどの強さというか、強みが見られない気がします。巧さでもいい。
日本ボクシング黄金時代、と銘打ったNumber1097。黄金の輝きを増すピースの一が天心なのは確実だと思うので、どのタイミングで、なんですよ。
ハードパンチャーよりは、タイミング、カウンターパンチャーだと現時点では思うので、あとは倒すこと、KO勝利かなと思います。なかなかKO勝利は難しい競技なんだけど、日本人は軽量級だし、どうしてもそこを求めてしまう。
井上尚弥以後の日本人ボクサーの宿命かもね。

井上尚弥と那須川天心は交わらなさそうだけど、夢のカードではあるよね。見たいものです。

2024年6月5日

読書状況 読み終わった [2024年6月3日]

「戦争と日本」で一度読んだ「敗走記」。
一兵士が経験した戦争の記憶。政治家や軍部のオエライサンたちが経験することのない、現実が描かれている。

戦争という極限の中の美談である『レーモン河畔』。
たまたま偶然が重なっての美談であるということは、理解しておきたい。美談にならなかった事ばかりであるだろうと思うし、だからこそレアケースとして記録したのだろうと思うから。

2024年6月2日

読書状況 読み終わった [2024年6月2日]

機動戦士ガンダム00コミカライズ新装版。最終巻。

アニメはリアタイでなくサブスク視聴でした。ブレイクピラーからテンション上がって一気に最後まできた記憶。オーライザーソードかっこよかったし、敵も味方もなく人々が団結できるという展開はよかったですね。

劇場版も含めての話なんですが、SEEDは平成の1stガンダムということらしいので、00はCCAなんじゃないかな、と思います。そういう側面もある程度の感じですが。
アクシズ・ショック後も変わることができずにいる宇宙世紀の虚しさ。それとは違う世界を見せてくれる00なのかな、と。

イノベイターという強大な外敵を前にして一致団結することができた人類。イオリアが半ば誘発させたような、新人類誕生というブレイクスルー。希望が見える終わり方な00ガンダム。

2024年6月2日

読書状況 読み終わった [2024年6月2日]

機動戦士ガンダム00コミカライズ新装版。

3巻は、オーライザーと合体!ダブルオーガンダムまで。

部外者であった沙慈クロスロードが当事者になるまで。アレルヤとマリーの邂逅。2代目ロックオンの加入。スメラギの復帰。世界を支配し暴走の気配を強めるアロウズ。暗躍するリボンズ。
後半の展開へ向けて、人間関係と陣営の描写の3巻。

戦う意味を失っていた、見出せないでいた、人たちが再起する物語が続く印象が強い3巻。

2024年6月2日

読書状況 読み終わった [2024年6月2日]

「THE LOST CANVAS」2巻。

ハーデスの蠢動を探るために訪れたテンマの故郷で、ハーデスとして覚醒したアローンに敗れる聖闘士一行。童虎とシオン二人の黄金聖闘士がいても太刀打ちできなかった実力。さすが、神の一人。ポセイドンもそうだけど、神の化身、依代として顕現したということは、あくまで人間である聖闘士とは存在自体が違うということですね。
ついつい忘れてしまいます。

敗れたということはクロスもボロボロ、ということ。それじゃあ直してもらいに向かうのはどこか、というと知っての通りジャミールです。壊れたクロスは聖闘士の血で修復、という伝統の仕様。
そこにいたのは見習いのユズリハと、その師匠。
師匠は積尸気冥界波を使うので、蟹座の黄金聖闘士なのか。本編では、悪役2TOPの黄金聖闘士だった蟹座のデスマスクさん。小tらでは蟹座の汚名返上といきますかどうか。汚名返上ということだと、青銅聖闘士のユニコーンも頑張っています。聖域で出会ったテンマの友人というかライバルというか、そういう立ち位置なのかな。
邪武がなしえなかったライバルとしての強さを見せてくれ。

2024年6月2日

読書状況 読み終わった [2024年6月1日]

機動戦士ガンダム00コミカライズ新装版。

2巻は、トリニティ登場から始まり1stシーズン終了、2ndシーズン開幕です。
左慈のお姉さん暗殺や、アレルヤとマリーの因縁が省略されている描かれ方なのが残念。1st最終決戦中で、アレルヤとマリーのシーンありますがTVシリーズだと、超兵の存在を示唆したあたりで、二人の過去が描かれていたような気がする。セルゲイとの関係もそこから描かれていたような。
もう一度TV履修しないとダメかな。記憶が曖昧。

ティエリアのヴェーダ依存が好きではなかったな。ヴァーチェもタイプ的に好きなMSのタイプではないのです。弾幕というか、面で制圧するようなタイプはどうしても好きになれない。レオパルドとかヘビーアームズとか。

ロックオンの最後に触れないわけにはいかない2巻。
マイスターたちの兄貴分であり調整役でありと、精神安定剤だったロックオン。その彼の最後は、最低限の仕事はやり終えた後に、隠していた自身の本音をこぼしてゆくというもの。
暗さを残さないように、皮肉っぽく笑いに変えた彼の最後の言葉。残してゆくことになってしまったマイスターたちへの心配と申し訳なさ。それを隠す照れ隠しもあったのかも知れない。
かっこよく散っていきました。

兄貴分の死というとリュウやスレッガーが浮かびますが、やるべきことをやらざるをえなかったという彼らの使命感や諦観と比べると、やはり未来を信じること、未来への希望を託して言ったのだと思います。
やはり、照れ隠しかな。

2024年5月31日

読書状況 読み終わった [2024年5月31日]

機動戦士ガンダム00コミカライズ新装版。

1巻は、コーラサワー敗北からアザディスタン紛争まで。
グラハムがCV中村悠一で7割増しに脳内再生されてしまう。多くのキャラクターを演じている声優さんですが、こうなると自分の中の代表作というとグラハム・エーカーになるのかな。誇張しすぎたグラハム・エーカーみたいな感じで再生されています。
後半になるにつれて、奇矯というか行動と感情の振り幅が大きくなってゆくと思っていたのですが、1巻収録の時点で十分にテンション上がりきってますね。
「グラハム・エーカー 君の存在に心奪われた男だ‼︎」
「あえて言わせてもらおう…グラハム・エーカーであると‼︎」
「身持ちが固いな!ガンダム‼︎!」

「大勢で一人を傷つけるなど恥を知れ‼︎」というような冷静な面もあるのですが、戦闘シーンでの印象が強すぎるグラハム。今後も彼の語録はとどまることを知りません。

まるでグラハムが00で一番好きなキャラクターであるかのようですが、一番好きなのはサーシェスだったりする。悪役で敵役で世界の仇なのですが、シンプルな行動理念が好みだったりします。グラハムも似ていますが、サーシェスの方が偽悪露悪なところがあって、諧謔風味があって好みです。本心を隠すための偽悪や露悪だったりする場合がほとんどだと思うのですが、サーシェスは悪を楽しんでいるのがいい。

2024年5月31日

読書状況 読み終わった [2024年5月31日]

DQⅥの攻略本。DS版なので、仲間モンスターはスライム系のみの方です。
なんでそんなリメイクにしたのかは、永遠の謎。DSとSFCの仲間システムが逆であれば、神リメイクと呼ばれただろうに。逆でなくても、そのままいじらなくて良かったのに。

とよくある文句を言いつつも、DQⅥの思い出はそう多くはない。通算で2周しかプレイしてないですし、SFCとDSでそれぞれ。
他のナンバリングは町やダンジョンボスとか覚えているのだけど、Ⅵは極端に覚えていないです。ストーリーの順序も???といった感じです。

血のアモール、本気ムドーの凶悪さ、アモス勧誘失敗、上に3回下に2回、そしてダークドレアム、ぐらいかなぁ思い出は。道中の思い出、たとえばここの雑魚が凶悪で苦しんだ、みたいな思い出がないんですよ。
まあ、ムドーという歴代プレイでも屈指のトラウマボスがほとんどの思い出を占めていると言っても過言ではない。本当に勝てないと思った。やまたのおろち、キングレオ、ドルマゲス(2回目)と並んでゲーム辞めそうになったボスです。

デスコッドの宿屋イベントで、近い未来と遠い未来を選べるのがよかったです。もう一つモンスターパークあるけど、それはいいや。
近いも遠いもやってみて、最終的には近い未来。ピサロとロザリー、勇者とシンシアが一緒にいれる世界を見れますからね。

天空シリーズ3部作の最後で、起源のDQⅥ。天空の方がロトより先に位置してるんじゃないかな、と妄想してます。Ⅺで出てきた聖龍はマスタードラゴンのおいぼれた姿じゃないのかなぁ、ということから。DQⅫでヒントがあればいいかな、と思ってます。

2024年5月31日

読書状況 読み終わった [2024年5月30日]

理想と現実。
理想に邁進していたけども、他者のために他者のせいで道が閉ざされてしまった嘉人。
現実の不条理さを、かつてあった理想を懐かしむことで遠ざけている清彬。
理想と現実が離れていくことを自覚していても、己の独善で近づけようと暴走する万里子。

三者三様の煩悶と懊悩が終盤に明かされ、悲劇的な結末を迎える怒涛の展開は読み応えがありました。ページをめくる手が止まらないという久々の経験。
彼らが抱えている抱えてしまった閉塞感。これは物語の登場人物が大小あれど抱えているもので、過去のパリの思想のごった煮のような極彩色のイメージが、昭和八年の現実の無彩色さを真綿で絞めるように伝えてくれます。

ロマンスという題名は、手に入れたかったものに届かない、という切なさを例えたものなのかもしれない。恋に恋焦がれている時間が、無知であるからこそ楽しさの極みを感じることができるように。無知でなくなってしまった、そうであることを許されない人々の恋路だったのかもしれない。

純粋と韜晦と妄執。理想に対して潔癖であったからこそ、選択したそれぞれの生き方。これをロマンスと呼ぶには、言葉がイメージする甘さとは遠い。
アブサンが暗示しているのか。

2024年5月31日

読書状況 読み終わった [2024年5月30日]

聖闘士星矢の前日譚というには200年近く昔の物語ですが、前回のハーデスとの戦いを描いた「THE LOST CANVAS冥王神話」。

こちらも主人公はペガサスの聖闘士です。そういえば、本編でもハーデスが星矢に向かって、過去の戦いを思い出すかのようなシーンがありましたね。

この時代のペガサスの聖闘士、冥王ハーデス、アテナ。幼馴染の天馬、アローン、サーシャの3人が、因縁に導かれて戦った聖戦。
どんな物語になるのかしら。

聖闘士星矢は、世代ドンピシャの漫画。その外伝ということで気になっていたけど、手は出していなかった。どうしてかわからないけど読みたい、という気持ちが昂ってきたので購入です。
昔のように、小宇宙が燃え上がるぐらいのワクワク感を楽しみたいですね。

2024年6月2日

読書状況 読み終わった [2024年5月30日]

ミラージュコロイド。C.E.世界で屈指のチート能力の一つ。FS装甲やデュートリオンビーム、光子力移動(スターゲイザーのやつ)などなどいろいろありますが、センサー完全無視、目視でも触らないと怪しい、というのはやってはいけない能力だと思います。能力の解釈合ってますよね?

そのミラージュコロイドを搭載したASTRAYゴールドフレームがラスボス。やはり失われていなかったゴールドフレーム。行方不明のガンダムというのは、もういずれどこかで再登場するというのは決定事項というか、様式美のようなものなので、待ってました!なんだよなぁ。歌舞伎とかの伝統芸能の感じ。

劾の手助けもあって、撃退するロウ・ギュールとレッドフレーム。やはり、このジャンク屋強いぞ。ジュドーもジャンク屋上がりでエースパイロットまで行きましたが、あちらはNTなので。ナチュラルの彼がここまでやれるのはなぜ?クローン?
ロンド・ギナ・サハクとゴールドフレームを撃退。「あの」コロニー・メンデスで、明るい人類の未来を目指す希望を見出したところで、続編の「X」へ続く。

ここでタイトル変えて続編なのね。了解です。また探して読みたいと思います。手元には「R」があるのですが、これはもう少し後の話らしいので。

GG復活はやりすぎだと思います。脳味噌生きてたから、活動させてみた。じゃないんだよなノリが軽いのよ。どうせなら現在の自動生成AIのような感じで良かったのでは、と思うけど既にいるんだよなぁ。キャラ被りかぁ。
技術でできることはとりあえず、やってしまえばいいんじゃない?という技術者が多くて困りますC.E.は。その上、艦長として戦争生き抜いてしまうマリューさんみたいな人もいるし。彼女も大概チートな人ですからね。FS装甲の開発者で、艦長業務全うするって。技術士官って、通常軍務も習熟しておくのかしら。

巻末のミゲルのおまけ。ヘリオポリス直前のミゲルの活躍について描かれています。
クルーゼ隊の一員なのでザフトのエリートなのですが、退場が早かったので印象が薄い人です。いや、CVのせいで薄くないけど、活躍は薄いよね、ということです。
細かいところも補完していこうASTRAY。

2024年5月28日

読書状況 読み終わった [2024年5月27日]

ロウ・ギュールただのジャンク屋にしては強すぎませんかのASTRAY2巻。OS補助があるとはいえ、ナチュラルの操作技術じゃないと思います。
実体剣のガーベラ・ストレート。なんのことかと思いきや菊一文字なんですね。英語に開いただけなのに、なんとも言えない強さを醸し出すのが不思議。中二病のなせるものですな。

ディスティニーの掌ビームみたいな技を会得してしまったり、ガーベラ・ストレートだったりと、レベルアップしてゆくロウ・ギュールとASTRAYレッドフレーム。
不意の襲撃で地上に降りることになったジャンク屋一行が訪れたのはオーブ。
SEED本編では、アークエンジェルが寄港中で、アスランたちが潜入中で、あの3人娘がASTRAYのテスト中です。3人娘の内の一人ジュリが、けっこう絡む立ち位置。本編では不憫な扱いだったものなぁ。あっさりやられるとは思いませんでした、あの娘さんたち。

オーブにアークエンジェルとアスランたち、ということはこの後、ミゲルがぶった斬られて、トールが撃墜されて、キラとアスランがマジギレタイマンするわけです。
あの後、キラがマルキオ神父と共に、どうやって宇宙へ行ったのか、が描かれています。こういうTV本編の補完されているのは嬉しい。同じ時系列で近い場所で展開している外伝作品なので、リンクするのは嬉しいです。
ここ、本当に疑問というか説明不足なんですよ。イージスの自爆に巻き込まれたキラがどうやって生き延びて、どうやって宇宙にいったのか、ラクスのところで療養しているのか。補完嬉しいです。

宇宙でも地上でも、ロウ・ギュールにちょっかい出してくるオーブの上級国民様がラスボスになるのかな。てっきり、ブルーフレームを渡した叢雲劾との赤青対決がキーワードなのかと思って読み出したのですが違うらしい。

2024年5月28日

読書状況 読み終わった [2024年5月27日]

ガンダムSEED ASTRAY1巻。軽い気持ちで手を出したSEED外伝作品。
シリーズが多くて何から読めばいいのかわからんのです。とりあえず、これがASTRAYシリーズの始まりらしいです。

ヘリオポリス襲撃のどさくさで手に入れたASTRAYレッドとブルーフレーム。ヘリオポリス襲撃はSEED冒頭。キラがストライクに乗ることになって、イージス他4機をアスランたちが奪ったところ。ヘリオポリスにMSがあるということが曰く付きなのに、その上さらに隠すべき存在のASTRAYシリーズがあるというのは、戦争という状況の罪深さでしょうか。

SEEDと同じ時間軸で展開してゆくASTRAY。TVアニメ本編の裏側で、こんなことがありましたの展開方法なんですね。その中で『はねくじら』について言及されているのが嬉しい。今後、どんな風に物語に関わってくるのかわかりませんが、思わせぶりに配置された割に、思わせぶりなだけだった彼の遺物展開も気になります。
ナチュラルとコーディネーターという絶滅戦争してしまうほどの関係の架け橋になれるのかどうか。何かを示唆するアイコンだとは思うのだけど、本編では語られていなかったよね。

ジャンク屋ロウ・ギュールはC.E.の世界でどんな役割を果たすのか。このまま能天気ジャンク屋ではいられないでしょう。

2024年5月28日

読書状況 読み終わった [2024年5月27日]

Number1096は2024ダービー特集と、第2弾ウマ娘コラボ。映画もやりますしね。

『海を渡ったダービー最下位馬』がいい。メインストリートを歩めなかった存在が、遠回りして何らかの花を咲かすという物語は、どんなスポーツでもロマンに溢れていると思います。
ただでさえ、血統という文脈が物語にロマンを色づける競馬で、こういう出来事があるというのはいいですね。海外から見た日本競馬界でも同じようなことは起きているのかもしれない。
見る地点を変えれば、違う物語が生まれてくるというのも、歴史あるスポーツを楽しむ要素の一つだと思います。

歴史の新たな1ページを書き上げた、という点ではレバークーゼン。リーグ初優勝だけでなく、無敗優勝という箔押し付き。シャビ・アロンソは監督として完全に成功しましたね。現在のところ。
黄金時代のスペインでシャビやイニエスタ、ブスケツたちを中盤を構成した名選手。海外選手では推しの一人でした。
長いサイドチェンジの綺麗さに惚れ惚れしたものです。

現役時代を見てきた選手が多く監督になってくる世代になったのか、と思っていますが、すぐに年下の選手だと思っていたら監督として活躍しているのか、という時代になるのでしょうね。
ユース世代、選手としての黄金期、引退、そして監督。こういう風に追いかけてみていられるのは贅沢な楽しみ方です。

多分、その最たるものが競馬かな、と思います。
推しの競走馬。続いてゆく子供世代、孫世代という血統。血統を紐解けば推しの父、母、その上の世代まで。歴史あるものは楽しい。
ウマ娘の楽しみはそういうところにもあるんじゃないでしょうか。世代を超えたifの戦い。どのジャンルでもPFPを決めることは楽しいですからね。

2024年5月25日

読書状況 読み終わった [2024年5月24日]

文豪・内田百間と大学生・甘木。二人が怪異と遭遇し、謎めいた因縁を解き明かすミステリー仕立て。

内田百間の内面に切り込み、彼の懊悩と鬱屈をときほぐす物語であったと思う。怪異はドッペルゲンガーがその任にあって、彼らの存在と恐怖はあるのですが、心胆寒くさせるには迫力不足であったかな。

内田百間の作品を読んでいないので、物語への没入感が少なくなってしまったのかと思う。こういうところで浅学な自分を知り、もったいないことをしているな、と感じる。いずれ機会があれば、読んでみたいが文豪の文語体は馴染みが薄いので苦労するのだよ。

内田百閒ですが、内田百間としているのは作中表記に習いました。

2024年5月22日

読書状況 読み終わった [2024年5月22日]

神の時空シリーズ外伝。本伝の前日譚、高村皇一統が蠢動する様子が描かれます。
前日譚と言ってしまうと無粋ですが、当然のように謀がうまくいきます。本伝で度々辻曲兄妹の前に立ちはだかっては、失敗してきた磯笛もちゃんと活躍します。

物語で語られるのは、神功皇后と万世一系について。
どこかで書いてる気もしますが、神功皇后の記述を読むと単純に血統で王朝が交代するのだから、ここで万世一系で亡くなっているんじゃないの?と思ったものです。帰国時に、成人していた皇子と戦いになり勝利したことも含めて、王朝交代してるよね、という疑問は持ちました。

万世一系にそこまでこだわる理由があるのかな、と軽い気持ちで考えている部分もあるので、歴史の真実を暴いて世界を転覆させようという陰謀には加担できないのが正直なところ。ガンダムでいう「ラプラス事変」とか。
隠されていた真実があるなら、暴露されたことを受け入れて進めばいいじゃないか、と思ってしまいます。
簡単なことではないのは承知ですけどね。

2024年5月21日

読書状況 読み終わった [2024年5月21日]

神の時空シリーズ8巻。最終巻の舞台は日本三景。

高村皇を首魁とする一連の陰謀の幕引きなのだけど、物語の展開が早くてのめり込めない。
なんかこう、日本三景で破壊工作進んでいて、日本崩壊の危機。
これまで培った知識と人脈で何とか崩壊を阻むことができた。
しかし、高村たちの狙いは日本三景だけでない、最後の鍵は大分・宇佐。
宇佐の結界を崩し、全国の火山を同時噴火させることが目的。
タイムリミットに間に合うのか、そして摩季の「死反術」は成功するのか。

という流れが早すぎるように感じました。上下巻ではダメだったのかな。1巻で収めるために切り詰めたのかなぁ、なんて邪推もしてしまいました。

日本崩壊の最終局面ということなので、もっと絶望感が欲しかったです。
緊迫感はあったけども、悲壮感は少なかった。残念。

2024年5月21日

読書状況 読み終わった [2024年5月21日]

「アイアンナイト」3巻。完結。
なかなか見つからなかったけども、買えてよかったです。

救いがない終わり方になってしまったと思います。
どこまでも孤独であり、その孤独を埋めるために自分の身を削らなければならない、同じ孤独を共有してくれる存在はいないのに。
最後に収録されている後日談というには未来の話だけど、そこで一粒の希望になれたようなので、そこだけが救いであったのか。その希望、願いが、鉄平にとっての呪いになってしまったようにならないことを願います。

個人的には、自分を信用信頼してくれた人々にとって、自分自身が足枷になって破滅から逃げる選択を無くしてしまわせるという展開が嫌でしたね。絶望を与えないで、という感じです。
収録されている「特別読切版・アイアンナイト」も、なかなか酷なエンディングです。あれこそ、人を守るという呪いのまま活動しているだけ、な気がする。DSJの月面タダノヒトナリと同じか。
元々、ハッピーエンドで大団円という終わり方を目指してはいなかったそうなので、読後の感情としては作者の想定内ということなんでしょうね。

打ち切りでないクライマックスを読みたかったですね。

2024年5月20日

読書状況 読み終わった [2024年5月18日]

烏賊川市シリーズの「スクイッド荘の殺人」。

20年前の殺人事件を偶然見かけてしまった当時少年、現在男性の回顧から始まります。過去の事件と現在の事件がリンクしながら、どんな結末を迎えるのか、という展開。

犯人のトリック。そういうトリックはちょっとずるいんじゃないですか?ミスリードではあるのだろうけど、まあなんというかしてやられた感よりも、だいぶグレーな反則スレスレな気がします。ずっりぃ。

終章で、どんな思いがあってああいう経緯になったのかが語られていて、ちゃんと補完してくれたのですが、満足感よりもモヤモヤ感がどうしても残ってしまう。
ずっりぃなあ。

2024年5月18日

読書状況 読み終わった [2024年5月18日]
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