宵山万華鏡

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本棚登録 : 5664
レビュー : 830
著者 :
みつにこさん  未設定  読み終わった 

祭りには恐ろしさと楽しさの両方があるけれど、その根っこは1つという作者のあとがきの言葉が好き。

この作品に出てくる面白い話も怖い話もレトロな雰囲気で読んでいて文章の中で起こる出来事が京都を舞台にすんなりイメージできた。

森見さんの面白いことにも怖い事にもとことん力を入れている感じがとても良い。

宵山金魚の最後の台詞「よくぞ聞いてくれた。意味などない。」というのは純粋に面白さを求めている人々をよく表していてすがすがしかった。

怖ろしさは、恐怖を感じる人々の目線で書かれている。宵山で起きる怖ろしさには悪意はない。でも人の手には余るものでそれに触れてしまったら怖ろしい目に会う。こういったものは日本昔話に出てきそうなものでどこか懐かしい雰囲気の怪談になってる気がする。

レトロで無邪気な話でとても好みな雰囲気。うーん、京都行きたい。


森見さんの作品を読んでいると、面白いものに強く憧れているような、でも一方でつまらない自分をすごく客観視した冷めたものを感じる。

森見作品の面白さってすごく憧れるけど、つまらない自分の描写にはすごく共感できる。
それがあるから森見作品はすごく大好きです。

レビュー投稿日
2013年1月28日
読了日
2013年1月27日
本棚登録日
2013年1月27日
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