コンビニ人間

著者 :
  • 文藝春秋 (2016年7月27日発売)
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仕事柄、発達障害の知り合いがたくさんいます。
その方たちの生き辛さを知っています。
マニュアル通りに動くことが心地よいのであれば、それを良しとする仕事に就くのが、職場にとっても本人にとっても利害の一致につながると思います。
だけど、周りはそれだけでは許してくれない。
「皆、変なものには土足で踏み入って、その原因を解明する権利があると思っている。」
自分に合った職場で働きたいだけなのに、そこでうまくやっていくには、自分が発達障害であることをカミングアウトしなければならない、ということになると思います。
皆さん、自分が周りとちょっと違うと理解していて、でもみんなとうまくやっていきたいから、だからこそ周りに変だと思われないように浮かないように努力しているのに、カミングアウトしなくてはいけない状況というのは本末転倒だと思うのです。
でも知らないものを理解するというのはできないことです。私たちの無知が発達障害の方たちの生き辛さに繋がってしまっているのだろうな、と私は思います。
発達障害の方たちからしたら私の言っていることもピント外れなのかもしれません。嫌な気持ちにさせてしまったとしたら、ごめんなさい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2021年4月28日
読了日 : 2021年4月28日
本棚登録日 : 2021年4月28日

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