青山美智子さんの連作短編集にはいつも泣かされます。青山美智子さんの小説の登場人物は皆、とても身近な感じがして、どのお話もどっぷりと感情移入してしまうのです。
こんなに頑張っている自分を誰も分かってくれない‥‥って気持ち、イヤってほど理解できます。
そして、実はそんな自分を優しく見守ってくれてくれている人たちがいると気付いた時の恥ずかしさ、いたたまれなさ、嬉しさ。そんな気付きがあるととっても温かな気持ちになり、世界中の人たちに優しくなれます。
確かに存在するはずなのに目には見えない新月のように、普段気付いていない当たり前にそこにあるものの有り難さを教えてくれる一冊。
今回もたっぷり泣かせてもらいました。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年3月28日
- 読了日 : 2023年3月28日
- 本棚登録日 : 2023年3月28日
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