おいしくて泣くとき

  • 角川春樹事務所 (2020年6月3日発売)
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本棚登録 : 2019
感想 : 242
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幼なじみの心也と夕花、そして隣のクラスのワルの石村。
中学三年生の三人。
みんな抱えているものがあるけれど、自分の力ではどうにもできない。なぜなら子どもだから。15歳にもなれば頭では色々考えられるけれど、やはりまだ親の庇護下にあってそこから抜け出せない。そしてそんな友だちを助けてあげることもできない。
でも友だちのために戦ったり勇気を出してその場から逃げたり、今の状況を変えようともがく。
そんな15歳の少年少女の三人。
「人の幸せってのは、学歴や収入で決まるんじゃなくて、むしろ『自分の意思で判断しながら生きているかどうか』に左右される」
ワルの石村の大人になった姿も見たかったな。きっといいヤツになってると思うんだけど。
優しさにあふれた作品でした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年1月23日
読了日 : 2021年1月23日
本棚登録日 : 2021年1月23日

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