- 天才はあきらめた (朝日文庫)
- 山里亮太
- 朝日新聞出版 / 2018年7月6日発売
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ちょっとしばらくはこれを越える読書体験はないやろなぁって感じてしまった。秋の読書祭りにするつもりやったのに
2019年9月24日
めちゃめちゃ面白かった。こういうエッセイ系のんってテーマに統一感がないし、文の量も中途半端な感じがして、あんまり好きじゃないけど、この本に関してはどんどんと読み進めてしまった。
自分の内面をロジカルに解きほぐしていくスタイル、答えが出そうでぎりぎり出ない所に着地するような所はほんまに見事。
2019年9月5日
エリート向けの読書法、読書からいかに知識を蓄積させるか、という感じ。なかなか一般人には実践するのは難しいように思えます・・
一部分でもマネすればいいのかもしれませんが、本書のトーンとしては、それよりももっとガチでエリート養成のために書かれているように思います。
2013年11月14日
- 40歳以上はもういらない (PHP新書)
- 田原総一朗
- PHP研究所 / 2013年5月17日発売
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タイトルは挑発的な感じですが、内容の方は全然前向きで生産的です。
閉塞感があるよのなかでも、生きていくための色んな道と方法があるというのを感じました。
そういう意味では若い人向けというか、若い時にこういう本を読んでいたら、色々刺激になるんじゃなかいと思いました。
2013年11月7日
- さみしさサヨナラ会議
- 小池龍之介
- 角川書店(角川グループパブリッシング) / 2011年6月30日発売
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久々に5つ星。
ブッディスト同士の対談なので、当然に仏教のお話が出てくるんですが、それよりも一般的なレベルの内容が多くて、読みやすいかなぁと。
しかもテーマが恋愛や人間関係からくる、さみしさなわけで。身近な話題です。
読んでる時から思ってたのが、これは孤独とかさみしさとか一人っていうものについて、深く考えたことがある(考えてしまった)人にとってはすごく響く内容なんじゃないかなぁということです。
逆に言えば、そういうのにひっかからなかった人にとってはただの小難しい本なのかも。
なかなか一人で考えてても答えは出ないもので、そうやって一人で考えてても到達できないことがこの中で話されてると思います。
さみしいなぁって感じる時にどうやって自分の中で折り合っていったらええのか。
答えっていうものはないかもしれないけど、こうやっていったらいいのかなぁっていうある程度の方向性はつかめるんじゃないかと思います。
なんでさみしくなるのか、どうやったら乗り越えていけるのか、そのメカニズムを知っておくだけでもだいぶ生きていきやすくなるような気がします。
2013年10月29日
基本的には実況席の裏側という感じですが、アナウンサー志望の人向けに書いてあるパートがあったり、スポーツ選手のエピソードのパートがあったりで、色々バラエティに富んだ構成になってます。
文体も口語的になってるので、読みやすいです。アナウンサーになりたい人は結構参考になるかもしれないですねー
2012年10月30日
- 将棋名人血風録 奇人・変人・超人 (oneテーマ21)
- 加藤一二三
- 角川書店(角川グループパブリッシング) / 2012年5月10日発売
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現役棋士も含めて、歴代の名人のエピソード集のような感じ。
極力専門的な将棋の符号の記述は少なくなっているので、普通に本として読めます。
文章上でもあの独特の一二三節が聴こえてくるような気がするのはさすが笑 ファンにはたまらないと思います。
2012年10月30日
- 没落する文明 (集英社新書)
- 萱野稔人
- 集英社 / 2012年2月17日発売
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対談形式なので、内容の割には読みやすいかなぁと。
とにかくスケールが大きいなぁと。最初の方で、著者はお互いマクロな視点で考えるという共通点を挙げられていましたが、本当にその通りです。地球規模で抱える種々の問題を、年月や場所を飛び越えて考えていくという感じですね。
もちろんどれも簡単に解決する話ではないわけですが、よく聞かれるようなミクロ的な解決策や考え方とはまた違ったアプローチで切り込んでいくので、結構刺激的でありました。
前半の方は問題点を挙げていく形であまり明るい印象はなかったんですが、終章のまとめの部分は、これからどういうスタンスで進んでいけばいいか、一つの答えが出ているように思いました。
限りなく星4つに近い星3です
2012年9月14日
- ギター弾き語り miwa 「guitarissimo」
- -
- ヤマハミュージックエンタテイメントホールディングス / 2011年4月30日発売
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ごく一般の楽譜集ですが、最初に直筆のメッセージが載っているのと、最後に曲ごとに歌詞だけ載ってるのが特徴的かなぁと思います。
2012年9月9日
- 動くが負け―0勝144敗から考える監督論 (幻冬舎新書)
- 岡田彰布
- 幻冬舎 / 2010年7月1日発売
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極めてオーソドックスな監督・コーチの心得本といったところでしょうか。
現役の監督なので、言いたいことが100%言えない部分もあるとは思いますが(現役選手評など)、どういう考え方で監督・コーチを努めてきたかというのは、なかなか興味深いです。
他の監督などと比べると、かなり独特なのかなぁと。勝負事というのをすごく意識してる感じで、道理や理屈ではない勝負勘というのもかなり重要視してる感じがします。良い悪いは別にして、勝負師なのかなぁと感じました。
2012年9月9日
- 世界一のあきらめない心: なでしこジャパン栄光への軌跡
- 江橋よしのり
- 小学館 / 2011年8月31日発売
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世界一になった女子W杯のなでしこをおもにおっかけてます。詳細なゲーム分析というよりは、チームの舞台裏というか、個人に寄り添ったエピソードが主でしょうか。
ゲームの細かな動きをすべて描写されてるとは思えないですが、最後、決勝戦のあたりは胸を打つように描かれていました。
2012年9月9日
- 「憲法」改正と改悪―憲法が機能していない日本は危ない
- 小林節
- 時事通信出版局 / 2012年5月1日発売
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憲法ってなに? って聞かれた時にすぐ答えられない人は読んだほうがいいと思います。
憲法改正の論点とか、正直読んでて難しい所を100%理解する必要はないと思うんですが、大体の大枠というか、こういうために憲法のこの部分は存在してるという考え方は、大事かなぁと思います。
そういった部分の解説はわかりやすく書かれていると思います。
将来的に憲法改正の話が出てきた時に、できるだけ多くの人が憲法の基本的な部分を理解している事は大前提で必要なことだと思います。
2012年9月9日
- 一般意志2.0 ルソー、フロイト、グーグル
- 東浩紀
- 講談社 / 2011年11月22日発売
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完全に同意できない箇所があったり、多少パワープレイで強引に持っていってる印象もあるんですが、それでも、社会のあり方・グランドデザインを考える上での材料やヒントになるような記述もあり、興味深かったです。
星は4に近い3ですねー。
2012年8月7日
- 虎の007 スコアラー室から見た阪神タイガースの戦略
- 三宅博
- 角川マガジンズ(角川グループパブリッシング) / 2012年2月3日発売
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著者はタイガースの元スコアラーなので、もちろん過去のタイガースの話がほとんどなわけですが、コーチや監督経験者とは違った視点での話が興味深いです。
スコアラーの一連の仕事内容であったり、専門的な野球の話題はもちろんですが、色々な選手や監督のエピソードも織り交ぜられていて、堅苦しい専門書というわけではないですね。
タイガースファンだけではなくて普通に野球ファンが読んでも十分楽しめるボリュームがあります。改めてプロ野球の奥深さを感じました。
2012年7月17日
- 我輩は駅長「たま」である
- 長岡靖久
- 論創社 / 2010年11月1日発売
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本というよりは、会社案内や広報誌を詳しくしたような感じがします。
たま駅長の事はよくわかりますけれど。
2012年6月30日
こういうサッカーの戦術論を語った本は初めて読みましたが、興味深く読みきれました。
ちょっと大げさに言えば、サッカー観戦の景色が全然ちがってみえるようになりましたねー。
4-3-3とか4-4-2云々っていう戦術論はみかけたりしますが、そういういわゆる記号的な戦術論とはまた違って、実際の選手の動き方や連携を分析してるような形が多いです。
なので、フォーメーションありきの戦術論は苦手という人でもイメージしやすいかなぁという印象です。あくまで選手の動きがあってのフォーメーションという感じかなぁ。
ちょうどEUROを観てる時期に読んでたので、これを読んで試合で確認、みたいな事もできて、理解しやすかったです。
2012年6月19日
- 観察眼 (角川oneテーマ21)
- 遠藤保仁
- 角川書店(角川グループパブリッシング) / 2012年1月10日発売
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共著になってますが、それぞれのサッカー観が書かれたパートがあって、その間に対談が入ってます。
一度に2選手のサッカー観が読めるので、その違いが表れていて面白いです。特に遠藤選手の方は他の選手とは観ている所、考えている所が一味違っていて、すごく頭のいい選手というのを感じます。
2012年5月29日
- プロ野球 最強の監督 - 戦略のナゾを解き明かす (中公新書ラクレ)
- 小野俊哉
- 中央公論新社 / 2012年2月9日発売
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野球界に名を馳せる監督のエピソードと成績などのデータを用いて、それぞれの監督ごとに戦い方の特徴などが書かれています。
タイトルの通り、最強の監督をストイックに導き出す、というよりは、こういう話もある、こういう野球の見方もある、という割とライトな感じがしました。そういう期待をもって読むにはいいかと思います。
2012年5月22日
会心の一冊。
入門とは言うものの、教科書的に書かれているわけではなくて、むしろ仏教や宗教全体の成り立ちから深い所まで踏み込んでる印象があります。かといって、専門的で難解でもなくて、仏教全体の概略はしっかりつかめるんじゃないかと思います。
著者の宗教についてのそもそもの立ち位置と同じ、もしくは共感できる人はこういう本を待ってた!っていう気持ちが強くなるのではないでしょうかねー。
ざっくり書くと、著者自身は特定の宗教を信仰している事はなくて、するつもりもない。それでも宗教の存在意義については高く評価している。が、現在の特に仏教に関しては本来の宗教の役割を果たしていないのではないか、という所から始まってます。
自分も読む前から同じような事を思っていたので、読み進めていくとうんうんとうなずくような内容が多かったです。
個人的に、今まで仏教や宗教についての知識を学んだ事はほとんどありませんでした。普段から神社仏閣へ行ったり、冠婚葬祭で宗教にまつわるイベントも多いのに、その意味であったり、そもそも今の宗教はどういう成り立ちで進んできてるのか、全く知る由もなかったです。
それは宗教色の薄い日本の裏返しなのかもしれませんが、最低限、信仰するしないは別にして、宗教全般に関しての知識は必要じゃないかなと思います。ある程度の知識があれば、宗教まがいの怪しい団体に傾倒する人も少なくなると思うし、そこから正当な宗教を信仰して、支えにしたりする人も出てくると思います。
そうすると本来の宗教の機能がうまく回って、それが社会の一面を支える事に繋がると思います。
そういう意味で、本書は基本的な仏教・宗教の知識を得られますし、ここから宗教を再びビルドアップしていくという意味でも、まさしく入門といえる一冊かと思います。
2012年5月14日
- 医療保険なんていりません! (新書y 224)
- 荻原博子
- 洋泉社 / 2009年10月6日発売
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いりません、っていうのは大げさかもしれませんが、少なくとも医療保険をかけるにあたって、最低限の予備知識を持って必要かどうか判断しましょうっていうスタンスの内容ですね。
よくわからないまま入ってたり、保険の細かい説明がわからなかったり、営業の人に言いくるめられるのに対して、こっちも武器をしっかり持てるようにはなるかと思います。
2012年3月21日
- 有事対応コミュニケーション力 (生きる技術!叢書)
- 鷲田清一
- 技術評論社 / 2011年11月1日発売
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シンポジウムにおける対論を収録してるわけですが、もうちょっと突っ込んだ話があった方が良かったような。
論点が多少バラけている印象がありました。上杉隆のメディア批判はいつものとおり切れ味があります。
2012年2月11日
- 報道災害【原発編】事実を伝えないメディアの大罪 (幻冬舎新書)
- 上杉隆
- 幻冬舎 / 2011年7月28日発売
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普段からツイッター等で自由報道協会関連のツイートを追っかけている人にはそこまで目新しい内容というのは少ないとは思うんですが、
まったく初見で読んだ人にとっては結構刺激的に映るのではないかなぁと思います。
個人的には海外のメディア事情の章は目新しかったかなぁと思います。
2012年2月15日
- 生物学者と仏教学者 七つの対論 (ウェッジ選書)
- 斎藤成也
- ウェッジ / 2009年11月1日発売
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対論なので、対談がメインではないです。最後の章で対談してるパートはあるものの、基本的には「無意識とは?」といった哲学的なテーマをそれぞれの立場から論じる構成になってます。
科学と宗教の世界ではどう論じられてきたかという解説に近い内容ですかね。特に宗教学については馴染みがなかったので、興味深かったです。
ただ、宗教学者の著者が釈迦の原始仏教に多少傾いてる印象があるので、興味深い反面、すべての宗教学を横断する形ではない点はあります。まぁそれを論じるととてつもない文量になってしまうとは思うのですが。
2012年2月19日
- 信頼する力 ジャパン躍進の真実と課題 (角川oneテーマ21)
- 遠藤保仁
- 角川書店(角川グループパブリッシング) / 2011年1月8日発売
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南アフリカワールドカップ前後の日本代表の様子を著者の視点で振り返ったり、サッカー観が述べられてます。技術的な深い話ではないので、サッカーに詳しくない人でも読みやすいと思いますね。
どういう部分が日本人選手に足りないのか、逆にこうやったからワールドカップでも勝ち抜けたなど、わかりやすくはっきり述べられてます。
歴代の代表監督に対しても辛辣に語ってるのが印象的です(ジーコやトルシエ)。
2012年1月18日