群青の夜の羽毛布 (幻冬舎文庫)

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本棚登録 : 1104
レビュー : 139
著者 :
macchonさん 小説   読み終わった 

ミステリというよりもミステリアスな雰囲気が終始漂っている作品だった。
そのおかげで一気読み。
この不思議な感じの正体が知りたくて。
最初どこにでもある母子家庭なのかなと思っていた。
母親はきつそうで、姉は精神的に病んでるのかな、妹は妹らしい子だなと何の疑いもなく読み進めていたんだけど、どこかで何かが引っかかる。小骨のようなもの。あるのかないかもわからないレベルの違和感。
それがどこからなのかは判然としない。たぶんずっと。最初からだと思う。
その小骨が知らぬうちに大きくなっていく。
山本文緒さんの作品を読むのは初めてなのだが、どの作品もこんな感じなのだろうか。
落差がない。じわじわ。本当にじわじわ不思議さが増していく。最後までそれは変わらず、違和感の正体がわかっても収縮もしない。なんだこれ、と思った。
共感するところもあまりない。好きになれる人物もいない。
ただ、なんか惹かれる。けれど、その正体もわからないという謎だらけの作品。
読み終えた時に心に残ったのは虚無感と満足感。相反するのに共存しちゃっている。何度も言うけれど、本当に不思議。

レビュー投稿日
2015年11月25日
読了日
2015年11月25日
本棚登録日
2015年11月25日
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