「世界で一番透き通った」みたいな仕掛けだなあと思ったら、「世界」のあとがきにて紹介されていたんですね(この感想で知りました)。

仕掛けに気付いた時思わず大きな声が出た。面白い仕掛けが施された作品がこんな昔から存在していたとは。

昭和62年(1987年)刊行とのことで、表現や文体が少々古めかしく感じるが、現代でも通用するようなストーリーのおかげで終始楽しめた。
そういや新興宗教ブームでしたね、、

ほんタメでたくみさんが紹介されていたので、どうしても気になって手に取りましたが、まだまだ世界
は広いなあと感じました。

…雑すぎたか?(笑)

2025年2月12日

ネタバレ
読書状況 読み終わった [2025年2月12日]

前科二犯の「善人」が、空き巣で入った家は初恋相手の家。後日、その初恋相手から「夫を殺してほしい」と頼まれた。過去と現在の話を交えながら、物語はどう展開していくのか…!

お梅ですっかりハマってしまった藤崎先生の作品。
間に挟まる小ネタや小ボケが絶妙なラインで、かつ軽やかな文体でサクサク読めました。

そしてまんまと逆転されました。どうひっくり返してくるんだ?と予想を立てていましたが、ものの見事に全外し。
最初の方でまさか?と思ったことはあったものの、そのまさかとは…(笑)
思わぬ展開に胸が熱くなったり、混乱して頭が熱くなったり、唯一無二の読書体験でした。

藤崎先生の書く文章がかなり好きだということに気付きました。次は逆転美人かなぁ!

2025年1月17日

読書状況 読み終わった [2025年1月17日]

ある日、男はFacebook上で偶然ある人を見つけました。その人とは28年前に結婚の約束をしていました。その人にメッセージを送りました。やり取りが始まります。
さてどうなるでしょう。

こっっっわ!!!!怖すぎる!何この話!?

ページを捲る度に、人物に対してのイメージが目まぐるしく変わっていきます。
その変化を楽しんでいたら、急に違う角度からぶん殴られました。
この衝撃は何物にも代え難い。唯一無二の読書体験ができます。

最近は作品についての考えを巡らせることが多いのですが、この作品は…ちょっと…(笑)

思い込みって怖いね。

2025年1月16日

読書状況 読み終わった [2025年1月16日]

「二人一組になってください」
卒業式直前に突如始まったデスゲーム。
二人一組になれなかった人は、失格になる。
果たして生き残るのは…?

表紙買いした一冊。買ってよかった。面白かった。
デスゲームという恐ろしい舞台で、ただ死ぬのではなく、そこに尊さが見える。
決して美しいものではないし、もっとやり方あるだろうと思うが、人への接し方や友情について深く考えさせられる作品であった。
彼女達と同じ年齢の時に読んでいたら、行動が変わっていたかもしれない。

読書中につけたメモ。
○儚い…。怖いと寂しいが渦巻く…感情ぐちゃぐちゃなるって!!!
感想を率直に表すならこれに尽きる(笑)
舞台になっている場所が身近で、途中に出てくるコンテンツ類があまりにも世代すぎて、よりリアルに想像できてしまい、かなり揺さぶられた。

高校時代、どんな科目でもペアを作る時は大体出席番号順だったため、この女子高みたく「生徒が余る」なんてことは起きなかった(他のとこでも同じかも?)。
しかし、「二人一組になってください」と言われた時には間違いなく自分が…考えるだけで暗い気分になる。序盤で尽きていたどころか、話題にも上がらない可能性が…

教材にするにはかなりヘビーであるが、中高生にも教師にも読んでほしい。
こんな形で余ることないように、(余ってもそれが正当な範囲で済むように)、どうにか工夫して欲しい。
加害者側は、「余っている」と気付く人になってほしい。
被害者側は、こうやって救われる日が来るかもと、希望を捨てないでほしい。
(なんなら、この作品と同じこと起こっても私生き残れるかも、と思ってもいい)

過去の戒めも含まれるが、自分も気付く側の人間になりたい。
完璧には救えないかもしれない。一回きりになるかもしれない。
それでも、その一回があったおかげで救われることを信じてやまない。
いつか接する子供にも、そう教えてあげたい。

結末については、美しさと恐ろしさのバランスを取るためだと思い、個人的にはアリ。

ネタバレ
読書状況 いま読んでる

今年最後の1冊です!!!!!今年もたくさん読んだ!!!!来年もいっぱい読むぞ〜〜!!!

お梅はもちろん、登場人物の「クセ」もぱわああっぷしているような……???

前作はただ単純に面白いなあと思うことが多かったですが
今作は「奥深くて面白いなあ」と思いました。
前作からの面白さに加え、メッセージ性を強く感じ、お梅ちゃんの虜になってしまいました。これも呪いか?

中盤2作で、見事に罠に引っかかってしまい、
楽しく読んでたはずなのに、悔しささえ覚えました(笑)

くそ〜〜〜!!また読みてえ〜〜!!
次はお梅ちゃんのライバルとか出てくるんかな。空中戦とか繰り広げられたりしない?

2024年12月31日

読書状況 読み終わった [2024年12月31日]

お笑い(特に漫才)を見る上で、もう一つ視点が欲しいと感じたので(あと三連単ガチ予想したかったので)購入。

非常に興味深い一冊。
日々お笑いを実践されているプロの芸人さんが、持論を語るとなると、どうしてもハイコンテクストになってしまうところ、ライト層にもわかりやすく書かれていました。
お笑いを見る立場として、「たしかに!」と気付きを得た場面や、「やっぱりそうだよな!」と思う場面もあり、まさに答え合わせの感覚でした。

これを読んだ上で、色んな漫才(それこそ今週末のM-1!)を見たら新しい発見がありそうで今からワクワクです。

見る側はもちろん、作る側にとっても有益な本だと思います。
漫才を作るときに参考にしたい。

自分も、学年行事や同窓会で数回、人前で漫才をしたことがあるのですが(しかもNON STYLEさんのネタをベースに)、
ここまで考えて作ってなかったな〜と反省。
ネタを作るとき、どうしても自分起点で面白いことを探してしまいますが、漫才の基本を意識しながら、作ってみようかなと思いました。
そもそもやる機会が無いですが……

あと三連単予想できそうに無いです。ずっと悩んでます(笑)

2024年12月18日

読書状況 読み終わった [2024年12月18日]

FM802DJの浅井さんが紹介されていたのを聞いて、買いました。
嫉妬や愛や友情が渦巻く、まさに青春群像劇です。

演劇学校を舞台にした物語。
「神と称されるほど、皆から崇められていた脚本家は、なぜ自身の手掛ける舞台の幕間で死んだのか?」を追うミステリー。

心情描写が丁寧で、物語に入り込みやすかったです。
演劇については不勉強なもので、読みながら演劇について学びました…非常に奥が深い。
また作品のように、現実においても、人物同士・演劇そのものへの軋轢などは往々にして存在するんだろうなあ、と思いました。
演劇や音楽、執筆など、表現するお仕事ではそれらが顕著である気がします。
これが大人であればある程度棲み分けするんだろうけど、舞台を演劇学校にすることで、その葛藤が色濃く出ている気がします。

登場人物達の抱える悩みも相まって、全体的に緊張感がありました。現場ピリピリしてるんだろうな〜と想像も容易い。

それぞれの話を聞くたびに、事件への印象が変わるのも面白かったです。
後半に入ってからは読む手が止まりませんでした。スリル満載の展開がたまりません。
随所に散りばめられた伏線もすごく自然で、回収も鮮やか。メモしながら読んでるのに気付けなかった…!悔しい…!!
誰かにとっての事実は、誰かにとっては嘘なのかもしれない。。

ある人の悩みが私にブッ刺さって悶えました。
傍観者で楽しんでたのに急に剣先向けられました。

ネタバレ
読書状況 いま読んでる

してやられたーーーー!!!!!
全体的にうっすら気味の悪い感じがたまらん。作中には晴れの日や雨の日が出てくるけど、個人的にはずっと曇りの雰囲気を感じた。
それくらいずーーーっとどんよりしてる(笑)

そしてどんでん返しもあります。「どんでん返し」という言葉が似合わないくらいの。あまりにもスマートにやられる。

前知識は無い方がスムーズに楽しめる!
私はその知識をすっかり忘れてたので、読み返してさらに衝撃を受けました(笑)

2024年12月11日

読書状況 読み終わった [2024年12月11日]

これぞ自己啓発。
これでもかとグサグサ刺さった、、
毎日必死に生きていると、どうしても現在地を見失ってしまうが、この本を原点として、何度も立ち返りたいと思う。

2024年12月2日

読書状況 読み終わった [2024年12月2日]

Twitterでたまたま見て、タイトルに惹かれたので買いました。
今の複雑な時代を生きる、多感な若者に読んでいただきたい一冊です!

出版社や、帯、本の分類から分かるように、ヤングアダルトをターゲットにした本です。振り仮名があるので、もしかしたら小学校高学年〜かも?
文章も口語調で、今の時代に沿ったテイストで、かなり読みやすいと思う。
人物が思ってる、話してることをそのまま書き起こしたみたいな。

なんでこんなタイトルに?なぜ殺さないといけないのか?
「なぜ殺すのか?」は作中で何度も出てくるが、この書き方が上手いなあ、と思った。
これを通して、主人公が変わっていく姿を見れるし、小説的な面白さもある。

そんな物騒なタイトルとは対照的に、とても考えさせられる内容だった。
傷ついた心を取り戻す過程で、主人公は色々な人物と接することになる。
その中で、自分自身もハッとさせられることが何度もあった。なんだか忘れたくないなって思って、読書メモ付けた。
20代でもこんなにハッとなるんだから、10代の時読んでいたら……って思う。もっと早く出会いたかった!人との、社会との向き合い方を変えたかった!

同年代や上の世代にはオススメし辛いものではあるが、10代には間違いなく読んでほしい。絶対自分の子供にも薦める。

明るい作品が多かった自分の時代と比べると、
今の10代向け作品はこんなに深い所まで入ってくるのか…と衝撃。
それほど問題視されているんだろうし、それほど複雑なんだと思う。今の社会。

今いる友達、マジ大切にしよ。。。。。。

2024年12月10日

読書状況 読み終わった [2024年12月10日]

読むにあたって、良識をみじん切りにする必要がありますね(笑)
んなアホな……と笑わせてくれる五篇。とにかく変!

どのお話も、絶対に起こらないことではありますが、何かが狂えばこんな事態になってしまうかもしれないと恐ろしくなりました。
また、小説を通じて自分を内省することができ、読んでよかったなあと思える一冊でした。

「花嫁」は、各々が気持ち悪いと思ったことを挙げていき、最終的には二次会がメチャクチャになる話ですが、
現実でも、「気持ち悪い」と思ってしまうことはあるかなあと。
そこをどう上手くかわしていくか、が重要なのかも。手品もダンスも漫才もタバコも…何事もフラットに捉えたいところです。

話の中では、「気持ち悪い」と思うことについて、かなり極端な思考を持った人物しかいませんでしたが、花嫁はそんな人達をひっくるめて「気持ち悪い」って言ったのかもしれませんね(にしても、花嫁の方ももっと伝え方あったでしょう!?笑)。

「ファースト」は、「侵入思考」という概念を読んでいて思い出しました。
自分も侵入思考に支配された経験があるので分かりますが、意外と膜脆いんですよ……
というか、まさにこれは「良識」じゃない?

「完全なる命名」は、過去の自分を見ているかのようでした。
自分も就活をやっている時に、何か電撃のようなものがやってくると信じていました。清司が籠ったり山行ったりしたみたいに、毎日必死こいて企業サーチや自己分析に奔走し、妄想を巡らせていたわけですが、勿論そんな電撃がくるわけでもなく、ある時折れてしまい、結局「これでいいのか」って抱いたまま就職を決めました。
意外とそんなもんなんだよな〜〜!!!!!って振り返るキッカケになりました。
「一番ダメなのは動かないこと」って発言ありましたが、、まさにそう、、肝に銘じます。

そしてオチで某企業の名前が出てきた時は驚きました(笑)
結局そこに落ち着くんかいってのと、自分が就活始めた当初に興味を持った企業だったので…………

2024年11月30日

ネタバレ
読書状況 読み終わった [2024年11月30日]

FM802DJの浅井さんがオススメされていたので。
めちゃくちゃ面白かった…!

ある話で、まさかの展開に驚かされ、「そういやこの人ミステリ作家じゃん…」となりました(笑)
エピローグ(えぴろをぐ)まで面白く読ませていただきました。

呪う、という言葉が何だかポップに聞こえてきました。これもお梅の呪いか?

2024年10月23日

読書状況 読み終わった [2024年10月23日]

めちゃくちゃ分厚かったけど面白すぎて一気読みしてしまった!!!

スズキの理論はどうも間違っているとは言い難い。
見つかっていない最後の爆弾は、もしかしたら、自分の中にあるのかもしれない………

2024年6月30日

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読書状況 読み終わった [2024年6月30日]

読後から鳥肌止まりません。。。
こんな、残酷な話があっていいのか、、、、

全体的に薄気味悪いミステリーを楽しむだけかと思っていましたが、ラスト10ページでどん底に叩き落とされました。290ページの壮大な前フリ!
事件の残虐さはあるものの、それも良い!

タイトルの真の意味に気付いた瞬間、鳥肌が:( ;´꒳`;):
この絶望感たまらん………イヤミス最高……

2024年4月17日

読書状況 読み終わった [2024年4月17日]

「本当にこの家族、こんな形で終わっていいと思う?」

大好きな浅倉先生の最新作!
家族解散まであと3日に迫った喜佐家の物語。
文体も分量も読みやすく、3時間ほどで読破。
読んでるときの違和感がする〜っと回収されるあの感覚、たまらんよね。

そして、なかなかに面白いテーマ。
肝心の事件終わっちゃった?と思ったらまだ半分。むしろそこからが本題だった。
家族っていいよね、で終わるかと思いきや、家族って何なんだろう?と深く考えさせられました。

家族の誰がご神体を盗んだのか?と、「嘘」をめぐるエンターテインメントを楽しみ、「家族」さについて考えを巡らせる。
この本でしか味わえない体験でした。

2024年4月14日

読書状況 読み終わった [2024年4月14日]

イヤミスの女王、湊かなえ先生の衝撃のデビュー作…デビュー作!?!?

本も映画も相当話題になったので、あらすじ省略。

うっすら嫌〜な気持ちになりました(笑)
こんな担任の先生いたらめちゃくちゃ怖いなあ…

そして、中学生独特のどこか尖っている(捻じ曲がっている?)感じをうまく表現されていて、
同情はできませんが、子供(特に思春期を迎える子)って複雑なんだなあ…と思いました。

が、巻末の監督インタビューを読んでみれば「登場人物は嘘ついてますよね」だと!?!?

自分は人の言っていることを鵜呑みにしてしまうタイプだ…

湊先生の作品また読みたい!

2024年3月8日

読書状況 読み終わった [2024年3月8日]

地下アイドル3人組「ベイビー★スターライト(ベビスタ)」のメンバーの1人が事務所の社長を、、という話。いわゆるクライムノベル。このミス2024文庫グランプリ。

テンポが良く、ハラハラドキドキする場面が多い。犯罪者視点の醍醐味を存分に堪能できます。

ルイ・テルマ・イズミ3人みんな逞しすぎ。特にルイ。とても惰性で続けている人とは思えない(笑)

アイドル戦国時代を経て、地下・地上(?)含めて色んなアイドルがいるけれど、もしベビスタが実在していたら、まばゆいくらいの輝きを放っていたのだろうな、、
というか、壮絶な人生を歩んできたアイドルは普通にいるんじゃないか?殺人犯してたら大問題だけれど。

読書状況 いま読んでる

やばーーーー!!!面白すぎた!!!!
ある予言からリピート、リピートしてから、それからそれから…
最初はその分厚さにビビったけれど、物語に入り込むには必要な長さだと(個人的には)思います。

とにかく、後半の怒涛の展開は読む価値あります。
明かされる真実と、まさかの結末…
あっけなさすぎる………

タイムリープものって、巻き込まれる主人公が割と善人なイメージがありますが、毛利くんは結構ヤバい(笑)

そして、運命には抗えない、と。
もし改変が起こっても、なるべく小さく抑えよう(ほぼ同じ状態に収束させよう)という風になっている、というのはどこでも言われていることではありますが、改めて作品の中で見ると、こうも面白いものか…

天童さんのキレる探偵感、ラストも頼もしさがあって、カッコ良い。

もし自分が…なんて考えましたが、精神的に辛いと思うので遠慮しときます。
今は今しかないね!!!今を生きよう!!

2024年2月10日

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読書状況 読み終わった [2024年2月10日]

やっっっぱりアインクラッド編が一番好き。

2024年2月4日

読書状況 読み終わった [2024年2月4日]

キャラの掛け合いや、設定が超だーまえ。
麻枝准ファンは持っておきたい一作。

2024年2月4日

読書状況 読み終わった [2024年2月4日]

5つの異なるジャンルの小説が織りなす物語
恥ずかしながらまだ読んだことのないジャンルもあったので、なるほどこういう世界もあるのか、とワクワクしながら読んでました。
そして最終的にはもしかして…!となり、とても楽しい読書体験でした。
まさに自分だけが「すべて知っている」!

2024年2月4日

読書状況 読み終わった [2024年2月4日]

メンクリ通いにはこの本重たすぎた。。
それくらい、表現がリアル。
そしてこの町にいれたら、このメンクリに通えたらどれほど救われたことか、行きたくなりました。

2024年2月4日

読書状況 読み終わった [2024年2月4日]

汝が、とてつもなく綺麗な終わり方だったので、続編へのハードルが上がっていましたが、それをゆうにこえてきた。
読了後はずっと余韻に浸ってました(笑)

2024年2月4日

読書状況 読み終わった [2024年2月4日]

あま〜〜〜〜い
ではなく、
にが〜〜〜〜い
こんな学生生活、送ってみたかった。。。。

2024年2月4日

読書状況 読み終わった [2024年2月4日]
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