- 逆転泥棒 (双葉文庫)
- 藤崎翔
- 双葉社 / 2023年10月11日発売
- 本 / 電子書籍
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前科二犯の「善人」が、空き巣で入った家は初恋相手の家。後日、その初恋相手から「夫を殺してほしい」と頼まれた。過去と現在の話を交えながら、物語はどう展開していくのか…!
お梅ですっかりハマってしまった藤崎先生の作品。
間に挟まる小ネタや小ボケが絶妙なラインで、かつ軽やかな文体でサクサク読めました。
そしてまんまと逆転されました。どうひっくり返してくるんだ?と予想を立てていましたが、ものの見事に全外し。
最初の方でまさか?と思ったことはあったものの、そのまさかとは…(笑)
思わぬ展開に胸が熱くなったり、混乱して頭が熱くなったり、唯一無二の読書体験でした。
藤崎先生の書く文章がかなり好きだということに気付きました。次は逆転美人かなぁ!
2025年1月17日
- ルビンの壺が割れた(新潮文庫)
- 宿野かほる
- 新潮社 / 2020年2月1日発売
- 本 / 電子書籍
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ある日、男はFacebook上で偶然ある人を見つけました。その人とは28年前に結婚の約束をしていました。その人にメッセージを送りました。やり取りが始まります。
さてどうなるでしょう。
こっっっわ!!!!怖すぎる!何この話!?
ページを捲る度に、人物に対してのイメージが目まぐるしく変わっていきます。
その変化を楽しんでいたら、急に違う角度からぶん殴られました。
この衝撃は何物にも代え難い。唯一無二の読書体験ができます。
最近は作品についての考えを巡らせることが多いのですが、この作品は…ちょっと…(笑)
思い込みって怖いね。
2025年1月16日
- お梅は次こそ呪いたい (祥伝社文庫)
- 藤崎翔
- 祥伝社 / 2024年12月12日発売
- 本 / 本
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今年最後の1冊です!!!!!今年もたくさん読んだ!!!!来年もいっぱい読むぞ〜〜!!!
お梅はもちろん、登場人物の「クセ」もぱわああっぷしているような……???
前作はただ単純に面白いなあと思うことが多かったですが
今作は「奥深くて面白いなあ」と思いました。
前作からの面白さに加え、メッセージ性を強く感じ、お梅ちゃんの虜になってしまいました。これも呪いか?
中盤2作で、見事に罠に引っかかってしまい、
楽しく読んでたはずなのに、悔しささえ覚えました(笑)
くそ〜〜〜!!また読みてえ〜〜!!
次はお梅ちゃんのライバルとか出てくるんかな。空中戦とか繰り広げられたりしない?
2024年12月31日
- 答え合わせ(マガジンハウス新書)
- 石田明
- マガジンハウス / 2024年10月31日発売
- 本 / 電子書籍
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お笑い(特に漫才)を見る上で、もう一つ視点が欲しいと感じたので(あと三連単ガチ予想したかったので)購入。
非常に興味深い一冊。
日々お笑いを実践されているプロの芸人さんが、持論を語るとなると、どうしてもハイコンテクストになってしまうところ、ライト層にもわかりやすく書かれていました。
お笑いを見る立場として、「たしかに!」と気付きを得た場面や、「やっぱりそうだよな!」と思う場面もあり、まさに答え合わせの感覚でした。
これを読んだ上で、色んな漫才(それこそ今週末のM-1!)を見たら新しい発見がありそうで今からワクワクです。
見る側はもちろん、作る側にとっても有益な本だと思います。
漫才を作るときに参考にしたい。
自分も、学年行事や同窓会で数回、人前で漫才をしたことがあるのですが(しかもNON STYLEさんのネタをベースに)、
ここまで考えて作ってなかったな〜と反省。
ネタを作るとき、どうしても自分起点で面白いことを探してしまいますが、漫才の基本を意識しながら、作ってみようかなと思いました。
そもそもやる機会が無いですが……
あと三連単予想できそうに無いです。ずっと悩んでます(笑)
2024年12月18日
してやられたーーーー!!!!!
全体的にうっすら気味の悪い感じがたまらん。作中には晴れの日や雨の日が出てくるけど、個人的にはずっと曇りの雰囲気を感じた。
それくらいずーーーっとどんよりしてる(笑)
そしてどんでん返しもあります。「どんでん返し」という言葉が似合わないくらいの。あまりにもスマートにやられる。
前知識は無い方がスムーズに楽しめる!
私はその知識をすっかり忘れてたので、読み返してさらに衝撃を受けました(笑)
2024年12月11日
これぞ自己啓発。
これでもかとグサグサ刺さった、、
毎日必死に生きていると、どうしても現在地を見失ってしまうが、この本を原点として、何度も立ち返りたいと思う。
2024年12月2日
Twitterでたまたま見て、タイトルに惹かれたので買いました。
今の複雑な時代を生きる、多感な若者に読んでいただきたい一冊です!
出版社や、帯、本の分類から分かるように、ヤングアダルトをターゲットにした本です。振り仮名があるので、もしかしたら小学校高学年〜かも?
文章も口語調で、今の時代に沿ったテイストで、かなり読みやすいと思う。
人物が思ってる、話してることをそのまま書き起こしたみたいな。
なんでこんなタイトルに?なぜ殺さないといけないのか?
「なぜ殺すのか?」は作中で何度も出てくるが、この書き方が上手いなあ、と思った。
これを通して、主人公が変わっていく姿を見れるし、小説的な面白さもある。
そんな物騒なタイトルとは対照的に、とても考えさせられる内容だった。
傷ついた心を取り戻す過程で、主人公は色々な人物と接することになる。
その中で、自分自身もハッとさせられることが何度もあった。なんだか忘れたくないなって思って、読書メモ付けた。
20代でもこんなにハッとなるんだから、10代の時読んでいたら……って思う。もっと早く出会いたかった!人との、社会との向き合い方を変えたかった!
同年代や上の世代にはオススメし辛いものではあるが、10代には間違いなく読んでほしい。絶対自分の子供にも薦める。
明るい作品が多かった自分の時代と比べると、
今の10代向け作品はこんなに深い所まで入ってくるのか…と衝撃。
それほど問題視されているんだろうし、それほど複雑なんだと思う。今の社会。
今いる友達、マジ大切にしよ。。。。。。
2024年12月10日
- お梅は呪いたい (祥伝社文庫)
- 藤崎翔
- 祥伝社 / 2024年2月9日発売
- 本 / 本
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FM802DJの浅井さんがオススメされていたので。
めちゃくちゃ面白かった…!
ある話で、まさかの展開に驚かされ、「そういやこの人ミステリ作家じゃん…」となりました(笑)
エピローグ(えぴろをぐ)まで面白く読ませていただきました。
呪う、という言葉が何だかポップに聞こえてきました。これもお梅の呪いか?
2024年10月23日
読後から鳥肌止まりません。。。
こんな、残酷な話があっていいのか、、、、
全体的に薄気味悪いミステリーを楽しむだけかと思っていましたが、ラスト10ページでどん底に叩き落とされました。290ページの壮大な前フリ!
事件の残虐さはあるものの、それも良い!
タイトルの真の意味に気付いた瞬間、鳥肌が:( ;´꒳`;):
この絶望感たまらん………イヤミス最高……
2024年4月17日
- 家族解散まで千キロメートル
- 浅倉秋成
- KADOKAWA / 2024年3月26日発売
- 本 / 本
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「本当にこの家族、こんな形で終わっていいと思う?」
大好きな浅倉先生の最新作!
家族解散まであと3日に迫った喜佐家の物語。
文体も分量も読みやすく、3時間ほどで読破。
読んでるときの違和感がする〜っと回収されるあの感覚、たまらんよね。
そして、なかなかに面白いテーマ。
肝心の事件終わっちゃった?と思ったらまだ半分。むしろそこからが本題だった。
家族っていいよね、で終わるかと思いきや、家族って何なんだろう?と深く考えさせられました。
家族の誰がご神体を盗んだのか?と、「嘘」をめぐるエンターテインメントを楽しみ、「家族」さについて考えを巡らせる。
この本でしか味わえない体験でした。
2024年4月14日
イヤミスの女王、湊かなえ先生の衝撃のデビュー作…デビュー作!?!?
本も映画も相当話題になったので、あらすじ省略。
うっすら嫌〜な気持ちになりました(笑)
こんな担任の先生いたらめちゃくちゃ怖いなあ…
そして、中学生独特のどこか尖っている(捻じ曲がっている?)感じをうまく表現されていて、
同情はできませんが、子供(特に思春期を迎える子)って複雑なんだなあ…と思いました。
が、巻末の監督インタビューを読んでみれば「登場人物は嘘ついてますよね」だと!?!?
自分は人の言っていることを鵜呑みにしてしまうタイプだ…
湊先生の作品また読みたい!
2024年3月8日
- 推しの殺人 (宝島社文庫)
- 遠藤かたる
- 宝島社 / 2024年2月6日発売
- 本 / 本
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地下アイドル3人組「ベイビー★スターライト(ベビスタ)」のメンバーの1人が事務所の社長を、、という話。いわゆるクライムノベル。このミス2024文庫グランプリ。
テンポが良く、ハラハラドキドキする場面が多い。犯罪者視点の醍醐味を存分に堪能できます。
ルイ・テルマ・イズミ3人みんな逞しすぎ。特にルイ。とても惰性で続けている人とは思えない(笑)
アイドル戦国時代を経て、地下・地上(?)含めて色んなアイドルがいるけれど、もしベビスタが実在していたら、まばゆいくらいの輝きを放っていたのだろうな、、
というか、壮絶な人生を歩んできたアイドルは普通にいるんじゃないか?殺人犯してたら大問題だけれど。
2024年2月16日
キャラの掛け合いや、設定が超だーまえ。
麻枝准ファンは持っておきたい一作。
2024年2月5日
- ノウイットオール あなただけが知っている
- 森バジル
- 文藝春秋 / 2023年7月5日発売
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5つの異なるジャンルの小説が織りなす物語
恥ずかしながらまだ読んだことのないジャンルもあったので、なるほどこういう世界もあるのか、とワクワクしながら読んでました。
そして最終的にはもしかして…!となり、とても楽しい読書体験でした。
まさに自分だけが「すべて知っている」!
2024年2月5日
- 夜空に浮かぶ欠けた月たち
- 窪美澄
- KADOKAWA / 2023年4月11日発売
- 本 / 本
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メンクリ通いにはこの本重たすぎた。。
それくらい、表現がリアル。
そしてこの町にいれたら、このメンクリに通えたらどれほど救われたことか、行きたくなりました。
2024年2月5日
汝が、とてつもなく綺麗な終わり方だったので、続編へのハードルが上がっていましたが、それをゆうにこえてきた。
読了後はずっと余韻に浸ってました(笑)
2024年2月5日